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岩下 ボランチで手応え…清水指揮官も評価「頭が良く技術ある」

[ 2011年2月13日 11:48 ]

<磐田・清水>後半17分、清水MF岩下(中央)がこぼれ球を押し込んで同点ゴール

 J1清水は12日、鹿児島市の鴨池陸上競技場で磐田と練習試合を行い、2―2で引き分けた。MF岩下敬輔(24)が後半17分に同点弾を決めるなど、ボランチのポジション争いで一歩リードした。

 アピールのための一戦で、岩下が得点を挙げた。後半17分、小野の左CKを平岡が頭で落とし、岩下が右足で蹴り込んだ。ゴトビ監督は「岩下は頭が良く、技術のある選手。(課題の)集中力も、きょうは良かった」と評価を高めた。

 風上の前半は、右ふくらはぎを負傷した辻尾がピッチ外で治療を受けている間に喫した1失点に食い止めた。風下に立った後半、攻撃をどうやって組み立てるか。岩下と枝村のコンビは互いにバランスを取ることで、圧倒的にボールを支配した。「個人的にはミスも多かった。パスの質を上げたかったが、後半はいいテンポでできたと思う」と岩下は主力組のボランチとして初めての実戦で、手応えをつかんだ。

 日本代表MF本田が鹿島に移籍し、新加入MF小林が腰痛で長期離脱する中、昨年までセンターバックの岩下をボランチにコンバート。苦しい台所事情で「誰のプレーを参考にするとかじゃない。自分なりに考えてやっていきたい」と岩下。この日もコンビを組んだ枝村を「できるだけ高い位置に持っていくことを考えた」ことが奏功した。

 ボランチの軸が固まれば、チーム作りは急速に進む。ゴトビ監督は「まだまだ競争」とテスト期間を強調したが、「私のやりたいスピードでプレーできている」とセンターラインの構図は浮かび上がった。

 ▼FW高原 PKをもらった場面は自分がニア、元紀(大前)がファーといういい関係ができた。こういう動きを繰り返したい。

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2011年2月13日のニュース