ザックジャパンに新戦力！李忠成“初招集”へ

アジア杯予備登録メンバー入りが濃厚となった李忠成

　日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督（５７）が、アジア杯（来年１月、カタール）メンバーとして、広島のＦＷ李忠成（２４）を新たにリストアップしたことが２２日、分かった。複数のクラブ関係者が明かしたもので、１２月７日に登録期限を迎える５０人の予備登録メンバーに選出されることが濃厚となった。

　ザッケローニ監督は１６日、広島に足を運び、広島―磐田戦を視察した。「日本にはストライカーの数が少ない」と語る指揮官のお目当ては、磐田ＦＷ前田だけではなかった。李はザッケローニ監督の前で左足で今季５点目となる一撃を決めた。最近のリーグ戦で４戦連発の５得点と驚異的な爆発力を見せており、猛アピールが効いた形だ。
　李は在日韓国人４世として生まれ、柏時代の０７年２月、日本国籍を取得した。将来の日本代表入りを見据えてのものだった。同年Ｕ―２３日本代表に選出され、０８年に本田（ＣＳＫＡモスクワ）香川（ドルトムント）らとともに北京五輪に出場したが、Ａ代表選出となれば初。豊富な運動量で前線からプレッシャーをかけ、泥臭くゴールを狙うスタイルはザックジャパンの戦術にも合致するだけに貴重な新戦力となりそう。
　次戦は２４日の湘南戦。リーグ戦５戦連発を決めれば、ザッケローニ監督の評価はさらに高まるはずだ。

　◆李　忠成（り・ただなり）１９８５年（昭６０）１２月１９日、東京都出身の２４歳。ＦＷ。在日韓国人４世で０７年に日本国籍取得。０１年にＦＣ東京Ｕ―１８に入団し、０４年にトップ昇格。０５年に柏に完全移籍。０７年に１０得点を挙げてブレーク。０８年に北京五輪出場。０９年８月に広島に完全移籍。今季は２２試合５得点。１メートル８２、７４キロ。