ファビアンスキ好セーブ連発でアーセナル快勝

　【欧州ＣＬ・Ｈ組　ＡＣアーセナル３―１パルチザン】Ｈ組のアーセナルは敵地でのパルチザン戦開始前に停電騒動があった中で３―１と快勝した。

　アーセナルのＧＫファビアンスキが後半３９分にＰＫを阻止するなど好セーブを連発し、チームの連勝発進を支えた。
　「素晴らしいパフォーマンス。才能を示してくれてうれしい」とベンゲル監督は絶賛した。近年、ＧＫはチームの泣きどころと言われ続けたが、精彩を欠くアルムニアが故障で欠場したため、この試合はファビアンスキが代役を務めた。ポルトと戦った昨季ＣＬ決勝トーナメント１回戦第１戦では凡ミス連発で敗戦を招いたが、この日はＰＫによる１点こそ許したものの、鋭い反応で最少失点。３日に国内リーグで迎えるチェルシーとの上位対決に弾みをつけた。
　舞台裏ではハプニングもあった。開始１時間半前に競技場が停電に見舞われた。暗闇の控室で着替えなど準備を強いられ「携帯電話のライトを代わりにしたんだよ」とＭＦウィルシャーは苦笑した。試合開始時は照明１基が不完全な状態で試合延期も検討されたが、遠征が無駄になることを恐れたベンゲル監督はＵＥＦＡに開催を訴えた。強行開催で勝ち点を落とせば悔いが残る状況だったが、選手が奮闘。チェルシー戦への道のりを明るく照らす結果となった。