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ザック監督「きょうから私は日本人」練習視察も!

[ 2010年9月1日 06:00 ]

大勢の報道陣の前で会見する(左から)原技術委員長、大仁副会長、ザッケローニ新監督

 イタリアから来た名将が電光石火の行動力を見せる。日本代表のザッケローニ新監督は視察第1弾として、1日に原技術委員長、関塚コーチとともにナビスコ杯準々決勝のFC東京―清水戦(味スタ)に足を運ぶことを決めた。

 就任会見で「私はまだ日本に来たばかり。細心の注意を払って観察することになる」と表明。サッカーに対する妥協のない姿勢を見せた。
 セリエAの名門クラブを渡り歩いてきたが、代表チームは初体験。就労ビザを取得していないため4日のパラグアイ戦、7日のグアテマラ戦は視察のみだが「その2試合だけでなく、今後はJリーグ(の試合)やクラブの練習も視察してメンバーを選出したい」と言う。各クラブの練習まで視察する外国人監督は異例。イタリア国内で超Aランクの指導者とされ、誠実さが“売り”の監督らしい行動力だ。

 さらにザッケローニ監督は対話路線を打ち出した。「私は選手としっかり対話するタイプの監督だ。最初に私は彼らのことを知る必要があるし、思ったことは包み隠さず話すだろう。日本協会のメカニズムにも慣れたい。そのためにも日本に住む決意をしました」。都内ホテルで開催された就任会見後には初めて日本協会にも足を運びあいさつ回り。早くも日本サッカーの掌握に乗り出した格好だ。

 さらに「監督選び」の混迷ぶりを振り払うかのように「やる気を出す必要はない。なぜならやる気に満ちあふれているから。原さんにも言いましたが、きょうから私は日本人です。イタリア人というより日本人であると感じています。だから次の会見からは日本語だけを使用したい」とジョークも交えて意欲の高さを示した。行動力と誠実さ、そして日本へのリスペクトを見せたザッケローニ監督が、いよいよ船出する。

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