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新潟・谷口 今季10点目 J3&J2&J1で2桁弾は日本人初の快挙 チームはリーグ戦6戦負けなし

[ 2024年9月15日 04:00 ]

明治安田J1リーグ第30節   新潟3-1湘南 ( 2024年9月14日    デンカS )

湘南戦で10得点目を決めチームメートとハイタッチする谷口(中央)
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 J1新潟は、湘南に3―1で快勝。リーグ戦は今季最長の6試合負けなしとした。前半8分にFW小野裕二(31)のゴールで先制し、同32分にはFW長倉幹樹(24)が追加点。後半30分にはFW谷口海斗(29)が今季10点目となるゴールで加点した。勝ち点39で順位は10位。次節は18日にアウェーで名古屋と対戦する。

 日本人ではリーグ史上初の快挙だ。FW谷口が後半30分にチームトップを独走する今季10点目を奪い、試合を決定づけた。J1では初の2桁得点。J1~J3の各カテゴリーで2桁得点したのは、鳥取、新潟、浦和でプレーしたFWレオナルド以来2人目となった。

 チームは今季3点目を奪えず、勝ち点を失った苦い経験が何度もあり、ダメ押し弾を意識し続けてきた。その待望の得点が2―0で迎えた後半30分に生まれた。DF稲村の絶妙な縦パスを左サイドで受けた谷口が右足アウトサイドでトラップ。そのまま2回触って体勢を整え、シュートはニアを抜いた。

 「オフサイドのラインを見ながら、ちょっと早いなというのがあったが、それが逆にリラックスして振り抜けた」。喜びが控えめだったのもオフサイドを疑っていたから。チームメートから祝福を受け、得点もそのまま認められて「ゴールなんだという感じだった」とはにかんだ。

 四日市中央工では3年間Bチーム。岐阜経大(現岐阜協立大)でセンターバックからFWに転向し、18年にJ3盛岡(現岩手)に加入した。ルーキーイヤーはホテルマンとしてアルバイトしながらプレーして15得点。20年には熊本で18ゴールを挙げてJ3得点王に輝いた。21年に加入した当時J2の新潟で13得点し、今季J1でも2桁を達成した。

 昨季はケガもあってわずか3ゴールに終わったが、今季大きく伸ばした。「J3もJ2もJ1も、プレーしていく中で慣れがある。そこに対してコンディションにも向き合いながらやれている。もっともっとやれると常に思ってやり続けられているのがいいと思う」。努力型のストライカーは向上心を持ち、適応してきた結果、ゴールを量産してきた。

 常に「チームの勝利につながるゴール」を意識する背番号7が、10点で満足するはずがない。「まだまだ試合はある。(これで)止まらないように頑張ります」と気合十分に語った。(西巻 賢介) 

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