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ザック監督初視察 御前でアピール弾狙う清水エース

[ 2010年9月1日 15:21 ]

ドリブルで切れ込む清水FW藤本(中央)

 ナビスコ杯決勝トーナメントは1日、各地で準々決勝第1戦を行い、清水はアウェーでFC東京と対戦する。疲労の残るDF市川大祐(30)MF小野伸二(30)を温存するが、日本代表に選出された藤本淳吾(26)はFWで起用する。日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督(57)も視察予定で、藤本は御前試合でアピールを狙う。

 清水らしさを出すためには、ストロングポイントを動かすわけにはいかない。司令塔・小野が欠場するが、長谷川監督は「今季はFWとしてやってもらっている。中盤に戻すと、少しずつプレーが変わってくる」と“FW藤本”にこだわる。07年10月以来となる日本代表入りを果たし、今季リーグ戦で9得点を奪っている背番号10の得点力を生かすつもりだ。

 昨年までMFを担っていたこともあり、藤本は今季のMF陣に欠場者が出れば、中盤でプレーしてきた。MF兵働が欠場した7月17日の磐田戦(0―0)は4―3―3のMF。本田が欠場し、小野もベンチスタートだった8月22日の磐田戦(0―1)は4―4―2のMFで先発したが、迫力ある攻撃は影を潜めた。

 「磐田戦は中盤としても、自分のポジションは低かった。FWなら前で絡めると思う」と藤本。日本代表監督に就任するザッケローニ氏は、これまでも基本的に3トップを採用してきた。今季から清水も採用、3トップに慣れた藤本や岡崎がチームでもFWで固定されれば、味スタに視察のため訪れるザッケローニ監督へ、アピールしやすい環境も整うことになる。

 清水はFC東京に最近の公式戦7試合で勝ちなしで、アウェーでは4連敗中。昨年のナビスコ杯準決勝でもアウェー戦0―1、ホーム戦1―2と敗れた。「こっちは中2日ときついが、アウェーでも勝ちにこだわっていきたい」と藤本は天敵相手だからこそ積極的に攻撃を仕掛け、気持ちよく勝って日本代表合宿に臨むつもりだ。

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2010年9月1日のニュース