×

新潟9戦連続不敗!矢野が今季初ゴール

[ 2010年7月28日 06:00 ]

<鹿島・新潟>前半、先制ゴールを決め喜ぶ新潟・矢野

 【新潟2―2鹿島】J1第15節第1日は27日に各地で行われ、新潟が首位・鹿島相手に2―2で引き分け、4月17日の名古屋戦から続く連続不敗を9試合に伸ばした。前半終了間際に日本代表FW矢野貴章(26)の今季初ゴールで先制。一度は逆転されたものの、後半35分にMF三門雄大(23)のプロ初ゴールで追いついた。鹿島は首位を守ったものの、C大阪を3―2で破った2位清水との勝ち点差は1に縮まった。

 前半終了間際の47分。新潟FW矢野に待望の今季初ゴールが生まれた。相手DF新井場のパスをインターセプトした瞬間から「シュートを狙っていた」。ドリブルでゴール中央まで切れ込み、右足の外側にかけた技ありのシュートがボールはDF伊野波に当たって方向が変わり、ゴール左隅に突き刺さった。
 今季15試合目で初、リーグ戦では昨年9月26日のアウェー広島戦以来、実に304日ぶりとなるゴール。「長かった。なかなか点を取れなくて苦しかった。こうやって入ってうれしい」とホッとした表情を見せた。
 開幕から無得点ながら運動量と守備力の高さを買われてW杯代表に選出され、カメルーン戦の終盤に出場。相手を前線から追い回して“逃げ切り勝ち”に貢献したが、帰国後はなかなか調子が戻らずに苦しんだ。それでも「(試合に)出ている以上は点を取りたいと思っているし、いつも点を取ることを考えている」と、居残りでシュート練習に取り組んできた。
 矢野の先制ゴールで勢いづいたチームは、一度は逆転されながらも粘った。後半35分、矢野のアシストから途中出場のMF三門が同点弾。9戦負けなしで7位に浮上した。古巣との対戦に備え、システムを4―4―2からより攻撃的な4―3―3に変更して臨んだ黒崎監督は「粘り強い新潟らしいサッカーをしてくれた選手たちを頼もしく思っている」と話し、矢野も「あきらめることなく得点を取りにいったことが引き分けにつながった」と大きな自信を得た様子だった。
 ≪新潟のJリーグ成績≫J2で03年に優勝してJ1へ昇格。04年は勝ち点37で10位。1シーズン制となった05年からは12位、14位、6位、13位、8位。監督は05年まで反町康治、06~09年が鈴木淳。

続きを表示

2010年7月28日のニュース