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守備のもろさに苦しみ続けるカメルーン

[ 2010年3月4日 10:27 ]

後半、攻め込むカメルーンのウェボ(15)。後方はイタリアのガットゥーゾ

カメルーン見せ場なくイタリアとドロー

 【親善試合・カメルーン0―0イタリア】06年W杯覇者と引き分けた結果にのみ満足できるのか。カメルーンのルグエン監督は「イタリアは経験があり、落ち着いていた。その相手に0―0はいい成績だ」。努めて前向きに語ったが、内容は決して芳しいものではなかった。
 1月のアフリカ選手権で露呈した守備のもろさが、この日も顔をのぞかせた。高いDFラインの裏を何度もイタリアに突かれる。前半32分にはDF陣の前にポッカリと空いたスペースでパスを回され、ディナターレに決定的なシュートを打たれた。ヌクルとセンターバックを組む選手を前後半で代えて試したところに指揮官の苦悩がうかがえる。
 攻撃陣も迫力を欠いた。3トップの左に入ったエトーが個人技で時折仕掛ける場面はあったが、周囲との息はかみ合わない。「エトーを生かせるような連係をつくっていきたい」とルグエン監督。エトーは試合後、ひと言も話さずに競技場を後にした。
 6月14日のW杯1次リーグ初戦の日本戦までに組まれたスロバキア、ポルトガルとの強化試合で、どこまでチームの完成度を高められるのか。日本のライバルも苦しんでいる。(共同)

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2010年3月4日のニュース