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全治2カ月?憲剛あご骨折でW杯に影響も

[ 2010年2月24日 06:00 ]

<城南・川崎F>前半、城南DFオグネノフスキと激突する川崎F・中村憲剛(右)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグが23日、各地で開幕。川崎Fの日本代表MF中村憲剛(29)はアウェー城南戦で、ひじ打ちを受けてあごを骨折した。24日の帰国後に再検査するが、最悪の場合は手術を受ける可能性もあり、チームにも日本代表にも大きな影響が出そうだ。川崎Fは0―2で黒星発進。踏んだり蹴ったりの韓国遠征となった。

【試合結果
1次リーグE組順位表


 アクシデントが起きたのは前半15分だった。中村は相手DFオグネノフスキと競り合いながらヘディングした。その際、オグネノフスキのひじが口元を直撃。その直後の記憶がなくなるほどの衝撃だった。中村はピッチへ倒れ込んだ。口の中からはおびただしい流血があった。

 それでも今季から主将を務める男は立ち上がって90分間戦い続けた。試合後もサポーターへあいさつに出向いた。試合後、ピッチサイドに到着した救急車に乗り込む前にも、ロッカールームでドライヤーで髪をかわかす余裕があったという。

 しかし、予想外の重傷だった。かみ合わせが合わなかったため、救急車で競技場近くの病院へ直行し、エックス線検査を受けたところ骨折が判明した。24日の帰国後に再検査するが、手術の可能性もある。長ければ全治まで2カ月かかるという。

 3月3日のアジア杯予選バーレーン戦の欠場は決定的となった。バーレーン戦はW杯直前を除き欧州組が参戦できる最後の試合で、国内組と欧州組の連係を高めるはずだっただけに、岡田監督のチームづくりにも大きな影響を与えそうだ。また3月6日にホームで行われる新潟とのJリーグ開幕戦出場も絶望的だ。日本代表にとっても、川崎Fにとっても痛すぎる負傷となった。

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2010年2月24日のニュース