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広島 ほろ苦い国際舞台デビュー

[ 2010年2月24日 21:21 ]

広島―山東 山東に敗れ、肩を落とし引き揚げる広島イレブン

 【ACL 広島0-1山東魯能】広島の国際舞台へのデビュー戦はほろ苦いものとなった。セットプレーで一瞬のすきをつかれて敗戦。ペトロビッチ監督が「今季を占う重要な一戦」と位置付けた試合を白星で飾ることができなかった。

 昨季J1で披露した華麗な攻撃は影を潜めた。前半は簡単なパスを失敗するなどミスも多く、リズムをつくることができなかった。失点は後半だった。山岸、高柳を起点に攻勢に出始めた直後の32分、CKから相手FWに高さを生かされ、頭で決められた。
 決して万全な状態ではなかった。佐藤、西川の日本代表組はチームに合流したばかりだ。青山、ミキッチら主力組に故障者が多く、連係を深められずに試合に臨んでいた。「サッカーはオーケストラに似ている。われわれには必要な楽器が足りなかった」。指揮官は、この日の試合を音楽にたとえ、完ぺきとは言えない布陣を悔やんだ。
 ホームで痛恨の勝ち点0。佐藤は「ボールは動いたが、フィニッシュの数が少ない。ラストパスの精度も低かった」と課題を挙げた。チームが本来のハーモニーを奏でるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。

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2010年2月24日のニュース