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驚運?U―17日本2連敗でも2位突破に望み

[ 2009年10月29日 06:00 ]

 U―17日本代表が首の皮一枚で決勝トーナメント進出への望みを残した。U―17W杯ナイジェリア大会は27日、ラゴスなどで1次リーグを行い、B組の日本はスイスに3―4と逆転負けを喫し2連敗となった。だが、優勝候補のブラジルがメキシコに敗れたため、日本は30日のメキシコ戦に勝利すれば決勝トーナメント進出の可能性がある3位以内が確定。さらに、ブラジルが次戦でスイスに敗れれば、2位突破となる可能性もある。

【試合結果
1次リーグB組順位表


 プラチナ世代は“強運”も持っていた。スイスに痛恨の逆転負けを喫して2連敗。しかし、決勝トーナメントへの道は閉ざされなかった。優勝候補ブラジルが、メキシコに敗れたため、日本は30日のメキシコ戦に勝てば、ブラジルの成績次第で2位突破となる可能性もある。まさかの逆転負けに試合終了直後はぼう然と立ち尽くしていた若きイレブンも、生き残ったことで元気を取り戻した。

 敗れはしたものの、スイス戦も大量得点で今後に希望を持たせた。特に序盤は圧倒的な日本ペース。前半9分、Jリーグ史上2番目となる16歳1カ月14日の年少記録でデビューを果たしているFW宮吉が、オフサイドすれすれのタイミングで相手最終ラインの裏に飛び出すと右足で鮮やかな先制弾。さらに前半20分にも宮吉がMF柴崎のクロスを頭で合わせた。

 日本サッカー協会の犬飼会長は「今どきの子は物おじしないね。指導が行き届いているよ。負けたのは仕方ないけど、得点は取ってる。U―20以下は勝ち負けじゃない、いい経験をしてる」と評価。初戦のブラジル戦も2―3と優勝候補を相手に互角以上の戦いを演じており、けれんみのない内容に目を細めた。

 終盤は気温31度、湿度83%というナイジェリア特有の気候にスタミナを奪われた。立て続けに4点を奪われ、終了間際にMF小島が意地のゴールを決めるのがやっとだった。だが、道は閉ざされていない。まずは30日のメキシコ戦に勝つこと。2試合を終え、合計5得点は、全24カ国中2位。プラチナ世代がその爆発的な得点力で奇跡の扉をこじ開ける。

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2009年10月29日のニュース