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厚かった中東の壁…名古屋7人攻撃も1点だけ

[ 2009年10月29日 06:00 ]

<名古屋・アルイティハド>前半43分、先制ゴールを許し、ガックリの名古屋イレブン

 ACL準決勝第2戦が28日に行われ、名古屋はホームでアルイティハドと対戦し、1―2で敗れた。アウェーの第1戦で2―6と大敗していたため、決勝進出には最低でも4得点が必要だったが、攻撃的なメンバーを投入しながら、わずか1得点に終わった。名古屋は2戦2敗で準決勝敗退。07年の浦和、08年のG大阪に続く日本勢の大会3連覇はならなかった。

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 奇跡は起きなかった。奇跡どころか、ホームでも完敗。「チャンスはあったが決めきれなかった。われわれはミスが多かった。それが敗因」。ストイコビッチ監督は決勝進出を逃した悔しさを見せることなく、サバサバとした表情で振り返った。

 玉砕覚悟で攻めて、文字通り玉砕した。大量得点を奪うため、先発はDF登録の選手を3人にとどめ、攻撃的な選手を7人並べた。だが、前半34分にFWケネディのヘディングシュートがバーを直撃するなど、得点を奪えず時間ばかりが経過した。逆に速攻から先制点を奪われ、後半14分の失点で事実上の終えん。途中出場のFW杉本が決めたオーバーヘッドのスーパーゴールも焼け石に水だった。

 無得点で交代した日本代表のFW玉田は「もっと(ゴールを)決めるという気持ちを持たないと」と自らを戒めた。浦和でACL制覇を経験しているMF三都主は「マリーシア(ポルトガル語でずる賢さ)がない」と振り返った。初出場でベスト4は誇れる結果だが、逆に言えば初出場で優勝できるほど甘くないのが現実。それを痛感したストイコビッチ監督は「戦術を理解している選手がもっと欲しい」と辛らつな言葉で締めくくった。

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2009年10月29日のニュース