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今季最多4発!浦和ド派手に連敗脱出

[ 2009年9月14日 06:00 ]

<浦和・山形>後半41分、田中マルクス闘莉王(左)のシュートがオウンゴールを誘い、看板に登ってアピール

 J1第25節の13日、浦和がホームで山形に4―1で快勝して、連敗を7で止めた。前半4分にFWエスクデロ・セルヒオ(21)が左足で2戦連続弾を決めて勢いに乗ると、今季最多4得点と攻撃陣が爆発。ロングパス1本で崩される場面が目立つなど不安も残したが、7月11日の広島戦以来、約2カ月ぶりの白星を挙げた。7位に浮上し、3位までが権利を得る来季ACL出場に望みをつないだ。

【試合結果


 長かった。トンネル脱出を告げる笛が響いても、イレブンに派手な歓喜のパフォーマンスはなかった。それどころか、ピッチに座り込んだり、天を仰ぐ選手が続出。7月11日の広島戦以来、約2カ月ぶりの勝利までの道は、それだけ険しかった。フィンケ監督は約2週間のリーグ中断期間中も特別な策を講じなかったが、それでも白星を奪取。「連敗中も目指すスタイルを変えなかった。それで結果を出せてうれしい」と満足げな表情を浮かべた。

 今季最多4得点の大勝。ゴールラッシュの口火を切ったのは左足首捻挫から復帰したばかりのエスクデロだった。前半4分に原口のクロスのこぼれ球に反応。ゴール前に切り込み左足で決めた。2戦連続となる今季3点目でチームを勢いに乗せると、前半21分にはポンテがPKで加点。後半30分に細貝の左足で突き放し、41分には闘莉王のシュートがオウンゴールを誘ってダメ押し。高原が体調不良で欠場する中、攻撃陣が爆発した。

 7位に浮上し、来季ACL出場権を得る3位につける広島とは勝ち点6差に迫ったが、課題は山積みだ。ロングボールやクロスなどパス1本で崩される場面が目立ち、目標に掲げる“人とボールが動くサッカー”が機能したのは相手の運動量が落ちた終盤から。15位に沈む山形のミスに助けられた部分が多かったことは否めない。

 次節、19日はアウェーで2位の川崎Fと対戦する。闘莉王は「川崎F戦は絶対に山形戦のようにはいかない。そこで自分たちの本当の力が分かる。ACL?今のチームはそんなこと言えるレベルではない」と厳しかった。今季リーグ戦も残すところ9試合。今季から就任したフィンケ監督のサッカーは着実に進化を続けてきたのか。真価の問われる一戦となる。

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2009年9月14日のニュース