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1年契約も手腕評価 札幌・石崎監督続投へ

[ 2009年9月14日 07:35 ]

 札幌の矢萩竹美社長(59)が、石崎信弘監督(51)に来季の続投を要請することが13日、分かった。チームはこの日、アウェーで甲府と対戦し、1―2で敗れた。最短で10月中にJ2残留が決定する厳しい状況だが、クラブは石崎監督の若手育成の手腕を評価した。

 石崎監督は今季、柏の監督から就任。若返ったチームの育成を強化の主軸に置き、2年契約を固辞し、1年契約を結んでいた。矢萩社長は「若手の育成についてクラブとして評価している」と話し、J1昇格が続投の条件でないことを明言。「時期を見て話をしたい」と、10月中にも続投要請することを示唆した。
 石崎監督の下で若手が着実に育っている。札幌ユースU―18所属の高校生Jリーガー・古田寛幸(18)はこの試合で8試合に出場。FW宮沢裕樹(20)はFWからボランチに転向させて機能させるなど、若手に新たなポジションを経験させ、能力を引き出してきた。
 この日の甲府戦は後半4分にMF藤田征也(22)がゴールを決めたが、8試合ぶりの黒星を喫した。石崎監督は「プレッシャーの速いチームには持ち味を出せないレベル」と話し、来季の去就には触れなかったが、リーグ戦は残り12試合。札幌の来季構想は姿を見せ始めつつある。

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2009年9月14日のニュース