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左足首痛に泣いた俊輔 新銀河系に完敗

[ 2009年9月14日 06:00 ]

<エスパニョール・Rマドリード>Rマドリードのグラネロ(左)、グティ(右)に囲まれる中村俊輔

 エスパニョールが新銀河系軍団に完敗した。12日、新スタジアムの「コルネジャ・エルプラット」でRマドリードと対戦し、0―3で敗れた。左足首のケガを押して先発出場したMF中村俊輔(31)は右MFで何度か好機を演出するなど奮闘したが、ケガの影響もあって前半だけでベンチに退いた。チームは開幕2連敗となった。

 奮闘しながらケガに泣いた。新スタジアムでのリーグ開幕戦で、しかも、相手は世界トップクラスの選手をずらりと並べるRマドリード。対戦は年に2度しかないだけに、日本代表のオランダ遠征で痛めた左足首の影響により前半だけで交代となった中村は「(左足首は)限界だった。万全の状態でやりたかった」と悔しがった。

 左足首の状態は想像以上に悪かった。試合前日には腫れもかなり引いていたが、日本代表では軽めに巻かれたテーピングが、スペインではがちがちに固定された。試合前日の夜も足首をテーピングで固定して就寝。めったに人前で弱音を吐かない中村も、この日の試合後には「足首を曲がらないようにしないといけなかったから残念」と漏らした。

 そんな中でも、随所でらしいプレーを見せた。前半9分には左サイドのFKを得意の左足で直接狙い、満員のスタンドをうならせた。前半20分の左サイドからのFKでは、ファーサイドのMFルイス・ガルシアにどんぴしゃで合わせ、前半43分には右サイドから中に切れ込んでMFモイセスにラストパスを出した。いずれも得点には結びつかなかったが、前半の好機はほとんど中村の左足から生まれただけに、地元ラジオ局の実況は「良いチャンスをつくっていたのに代えたのはふに落ちない」と叫んだ。

 チームは0―3で敗れ開幕2連敗。チャンスをつくりながらゴールが遠い状況に、中村も「代表もそうだけど、(得点を)入れるか入れないかは大違い」。左サイドでフリーだった状況でもボールが回ってこない場面もあり「自分のプレーとチームのプレーがどうこれからもっと良くしていくか」と今後の課題を口にした。ただ、中村の交代を「足の痛みがあまりに強いようだった」と説明したポチェッティーノ監督は「心配が残った。特に前半を分析しなくては」と、中村がプレーした前半を問題視。中村の今後の起用法が気に掛かる。

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2009年9月14日のニュース