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クリロナ!カカー!レアル新戦力が大暴れ

[ 2009年8月31日 06:00 ]

白星発進したレアル・マドリードのカカー(右)、クリスティアーノ・ロナウドら

 リーガ・エスパニョーラが29日に開幕し、大型補強で注目を集めるレアル・マドリードがホームでラコルニャを3―2で下し、白星発進した。MFクリスティアーノ・ロナウド(24)が前半35分にPKで公式戦初ゴールを決めて貢献。同じ新戦力のMFカカー(27)、FWカリム・ベンゼマ(21)も存在感を発揮し、移籍金総額340億円で補強した“新銀河系”が2季ぶりの王座奪回へ船出した。

 ゴール左隅を狙ったPK。コースを読まれたものの、右足から放たれた鋭い一撃はGKが伸ばした右手にかすらせもしなかった。移籍初ゴール。C・ロナウドは両手を握り締めて喜びを表した。
 「最初の試合というものは常に(シーズンで)最も難しいものだが、とてもいい気分だった」
 フル出場で90分を戦い抜いた背番号9が振り返った。2―2から後半15分の決勝点こそMFのL・ディアラに譲ったが、存在感は存分に示した。
 前半26分に左サイドでボールをキープ。守備陣を引きつけて先制点の起点となった。L・ディアラ経由で逆サイドにボールが渡ると、カカーが持ち味のドリブルで切れ込んで絶妙のパス。オフサイドぎりぎりで飛び出したベンゼマのシュートはGKにはじかれて右ポストに嫌われたが、最後はFWラウルが押し込んだ。
 “新銀河系”元年の記念すべき初ゴール。絡んだ新戦力3人に投じられた移籍金総額は約263億円(C・ロナウド=約126億円、カカー=約90億円、ベンゼマ=約47億円)に達する。船出を飾るにふさわしい豪華競演に観衆7万9000人が沸き、カカーは試合後「ファンが常に励ましてくれて素晴らしい」と満員のホームを見渡した。
 昨季はファンデ・ラモス前監督の下で堅実な戦いが目立ったが、今季はビジャレアルで攻撃サッカーを追究したペジェグリーニ監督が就任。この日は守備のスキを突かれて2失点したが、両サイドから積極的に仕掛け、指揮官は「常にゴールを目指して試合を支配した」と手応えを口にした。
 「悪いところもあったが少しずつ修正すればいい」とC・ロナウド。サッカー史に残るスター軍団の挑戦が始まった。

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2009年8月31日のニュース