×

低迷神戸また監督交代 三浦氏が就任

[ 2009年8月6日 06:00 ]

神戸の新監督に決定した三浦俊也氏。低迷するチームを立て直すことができるか

 神戸は5日、和田昌裕監督(44)に代わり、三浦俊也氏(46)が新監督に就任することを発表した。契約期間は半年。和田氏はチーム統括部長を兼任し、ヘッドコーチとしてサポート。三浦氏は昨季まで札幌を指揮、04年にJ2大宮、07年にJ2札幌をJ1へ昇格させた経験を持つ。15位に低迷する神戸は、異例となるシーズン2度目の監督交代に降格危機からの脱出を託す。

 2日間のオフ明けに、再び電撃の監督交代劇が待っていた。2日の柏戦では和田前監督が待望の初白星を挙げたばかり。だが、15位と低迷の続くチームは降格阻止のために三浦新監督の就任を決断した。安達社長が経緯を説明した。
 「和田に問題はなかった。なんとしても降格を避けたい立場に追いやられている。経験の問題。降格争いが激しくなる中、個人スタッフを増強しようと思った」
 三浦新監督は昨季、札幌のJ2降格の責任をとって辞任した。しかしながら、堅実な守備とハードワークを基礎として04年には大宮、07年には札幌をJ2からJ1に昇格させ、05年には降格危機の大宮をJ1に残留させている。安達社長は「今までのノウハウ、経験は大きい。残留する確率は高くなる」と判断。この日までに合意に達した。
 また、同社長は和田前監督に関して、就任時から「代えないといけない時は、来るかもしれないと思っていた」と説明。今回ヘッドコーチへの就任を要請した。カイオジュニオール元監督の電撃辞任で、急きょ監督を務めた前指揮官も「いい勉強になった。チームのためにやります」とこれを快諾したという。
 三浦新監督は「クラブのため、応援していただいているファン・サポーターの皆様のために全力を尽くします」とコメント。きょう6日、いぶきの森での練習に合流し、15日の広島戦(神戸ユ)が初戦となる。
 わずか36日間で今季2度目の監督交代。05年には同じく3人の監督が指揮を執り、降格した苦い過去もある。サポーターへの答えは、この窮地に耐えることでしか、出すことはできない。

【神戸監督交代劇経過】
 ▼6月30日 カイオジュニオール監督(44)が辞任。和田チーム統括本部長が兼任すると発表。
 ▼7月1日 いぶきの森で和田新体制スタート。
 ▼7月4日 初陣FC東京戦(ホムスタ)は0-2で敗戦。
 ▼8月2日 柏戦(柏)で1-0。就任5戦目にして初白星を挙げる。
 ▼同日試合後 三木谷会長と会談した安達社長が、深夜、サッカースクールのためグアムに滞在中だった三浦氏に就任を打診して承諾を得る。直後、遠征中の宿舎で和田前監督に安達社長が直接説明。
 ▼5日 練習前ミーティングで選手に説明。練習終了後に三浦氏の監督就任、和田監督(通算5試合1勝2分け2敗)のヘッドコーチ就任発表。

続きを表示

サッカーの2009年8月6日のニュース