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神戸・三浦新監督「いきなり強くなる魔法はない」

[ 2009年8月6日 16:50 ]

練習で選手に指示を出すJ1神戸の三浦新監督(左)

 5日に就任発表があったJ1神戸の三浦新監督が6日、神戸市内で練習を指揮し「神戸はもっと上に行けるチーム。残留争いから脱し、そこから上を狙う」と意気込みを話した。

 三浦監督は今季チーム3人目の監督だ。和田前監督の就任から36日での監督交代。しかも前監督の初勝利から、わずか3日後の交代劇だった。
 神戸は今季就任したカイオジュニオール元監督が、カタールのクラブから誘いを受け、6月末に辞任した。急きょチーム統括本部長だった和田前監督が就任した。しかし、その後も1勝2敗2分けと浮上の兆しは見えなかった。
 そこで、三浦氏へ就任要請となった。安達社長は「そのままいくという手もあったが、勝ち点を考えると厳しい。残留や昇格争いをしたことのある監督に来てもらいたかった」と説明。大宮や札幌をJ1に昇格させた三浦氏の実績にすがった格好だ。
 ただし、度重なる指揮官交代は選手に戸惑いを与えている。カイオジュニオール元監督のサイドからの攻撃サッカーから、和田前監督の自陣に引いた守備からの速攻中心のサッカー。そして、守備重視と言われている三浦監督のサッカー。主将の宮本は「選手はできることをするしかない」と不安を口にした。
 安達社長は「うまくいかなかったら、わたしも辞める」と結果次第では辞任する覚悟だ。神戸の今後は「いきなり強くなる魔法はない」と話す新監督の手腕にすべて託されている。

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2009年8月6日のニュース