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ともに敗れた2強…浦和が暫定首位

[ 2008年6月28日 21:49 ]

<柏―浦和>前半、競り合う浦和・闘莉王(左)と柏・李。中央は阿部

 Jリーグ1部(J1)第14節第1日は28日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場ほかで6試合が行われた。

 ワールドカップ(W杯)アジア3次予選による中断から本格的に再開。浦和が1―2で柏に競り負け、名古屋も0―4と鹿島に完敗した。両チームは勝ち点26のままで、得失点差で浦和が暫定首位。鹿島が同25に伸ばして暫定3位に上がった。
 大宮はデニスマルケスの2ゴールで東京Vを2―0で下し、勝ち点を22に伸ばした。磐田は1―0で横浜Mを破り、連敗を3で止めた。清水は京都、新潟は川崎にそれぞれ2―1で勝った。川崎は3連敗。

 ≪三都主“痛い”15分で交代≫アジア王者の風格とは程遠く、浦和は再開したリーグの初戦で競り負けた。エンゲルス監督は「ボールの取られ方が異常に悪い。もっと勝負にこだわらないと」とみけんにしわを寄せた。ミスが目立ち、完全に走り負け。ポストやクロスバーに救われた場面も多く、大敗でも不思議はない内容だった。
 長期離脱していたポンテと三都主が復帰したが、前半早々に三都主は左脚付け根の痛みが再発して15分で交代。29分には相手のスルーパス1本で簡単に崩されて先制を許した。後半は阿部のヘディングで1度は追いついたが、終盤にはミス絡みで失点。サポーターのブーイングが響いた。
 中断前最後のG大阪戦ではサポーター同士の衝突があり、リーグから制裁金2000万円を科された。中断中にはナビスコ杯では3連敗で1次リーグ敗退。公式戦5連敗となり、王座奪還へ向けて首位を快走できるような雰囲気は漂っていない。
 闘莉王は「どこもレッズとやる時にはいつも以上に気合を入れてくる。それに勝っていかないと優勝はできない」と話す。たしかに気迫でも柏に劣っていた。追われる立場の苦しさを味わうリーグ戦が続く。

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2008年6月28日のニュース