【大村ボート G1海の王者決定戦】原田幸哉 押し切って5度目の当地G1V 地元SG出場濃厚に

[ 2024年4月12日 21:52 ]

通算3度目の大村周年を制して、優勝盾を手にする原田幸哉
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 ボートレース大村のG1「開設72周年記念 海の王者決定戦」は12日、12Rで優勝戦が行われた。コース争いから激しくなったが、インを死守した原田幸哉(48=長崎)が先マイに成功。バックでは上田龍星、山口剛を振り切って、当地5度目のG1優勝を決めた(周年記念は15年4月の63周年、19年12月の67周年以来3度目。通算では昨年8月3日の若松以来98V=G1は21年5月14日の徳山68周年以来19V=、大村では22年10月30日以来15V)。2周1マークで山口をツケマイで沈めた上田が2着。3着に山口が入った。

 なお、今節の売り上げは98億3418万2000円で、目標としていた95億円を上回った。

 進入から注目が集まった優勝戦。6号艇の山口は前日から「コースは動くつもり」とキッパリ。宣言通りの進入でスタート展示、本番同様ともに162/345の3対3となった。全艇がコンマ0台に乗せた白熱のスリット合戦。インの原田は慌てず騒がずの先マイを果たし、バックでは何とか後続艇を振り切った。これで当地5度目となるG1制覇を達成した。

 「絶対にスタートで失敗できないという責任感を持っていこうと思った。凄い緊張感もあった。バックストレッチの足を重視したセッティングで、いい方向に向きましたね」

 前検日に引き当てた54号機は上位とまでは言えなかったが、予選トップの座は譲らなかった。今節はやらなければならない理由があったからだ。地元・大村で開催されるSGオーシャンカップ(7月23~28日)のためだ。直前までボーダー下で、選考期間は今月末まで。この優勝で10点が加算されて、出場も濃厚となった。

 「ひとつの目標にしていました。ここ最近、成績が振るわなくて、思い通りにレースが運べなくて苦しい時期があった。ファンの皆様の声援が心に響いて、前を向いて頑張れている」

 声援は力になる。前走地のからつG1ダイヤモンドカップ2日目から数えると、何と14走連続で0台スタート。応援してくれるファンがいるからこそだ。次走は鳴門で開催されるプレミアムG1マスターズチャンピオン(16~21日)。最高の流れで乗り込む。

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