【競輪記者コラム】尾崎睦 弱い自分を受け入れ進化

[ 2024年4月12日 13:11 ]

充実の時を迎えている尾崎睦
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 尾崎睦(39=神奈川・108期)が充実の時を迎えている。不調だった昨年は6Vだったが、今年はすでに4V。その活躍と雰囲気は復活、というよりも充実を感じさせる。尾崎自身も「今が自転車に乗っていて一番感覚がいい」とデビュー10年目で最高の手応えを感じている。何がガールズ界一の勝負師を突き動かしたのか。

 「G1ができたのが大きかった」。強い相手と戦う最高のステージが、尾崎のアスリート心を高ぶらせた。「昨年の競輪祭で決勝に乗れたことが大きかった。ここで戦いたいなと思ったんです。もっと取り組み方を変えて頑張れば、ここで戦える。さらに優勝争いができると思った」と生き生きとした表情で話す。

 では、どうやって強くなるのか。「このままでは頭打ちになる」。尾崎は考えて、視野を広げた。体だけではない、頭を使うのもプロ選手。違う練習グループに参加し、気になることがあれば年齢、性別を問わず聞いた。「違う環境でやらせてもらうことで、自分の足りないところが見えた。自分が自転車に乗っている時間も増えた。気づけて良かった」としみじみ話す。

 “こうだ”という積み上げてきたものをぶっ壊す。誰においても怖いこと。ましてやプロスポーツ選手にとって、それは大きな賭けになる。ただ、強くなるためにプライドなど、守るものはなかった。「弱い自分を受け入れられた」。この一言に上で戦うための強い覚悟が凝縮されていた。

 3月25日、25年度のビッグレース開催場が決まった。グランプリは平塚に決定。「また大きな目標ができましたね。地元のGPは特別」と尾崎はさらに燃える。まずはG1。26日から始まる久留米オールガールズクラシック。充実の尾崎睦が大暴れするに違いない。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の28歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪1本に。愛犬の名前は「ジャン」。

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