【福岡・G3ウエスタンヤング】石丸が完封!自信のSで逃走 いい形でヤングダービーへ

[ 2022年6月17日 05:00 ]

ウエスタンヤングを制した石丸海渡
Photo By スポニチ

 ボートレース福岡のG3「第9回ウエスタンヤング」は16日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の石丸海渡(28=香川)がインからコンマ03のスタートを決め、他艇に隙を与えずイン速攻を決めた。1マークを鋭く捲り差した下寺秀和が2着。3着には中村桃佳との競り合いの末、高岡竜也が入った。石丸はこの優勝で9月に多摩川で開催されるG1「ヤングダービー」の優先出場権を手にした。

 極上の集中力で難敵を封じた。1号艇の石丸にとって最強のライバルは伸びが強力な2号艇の高岡だった。「ヤングダービー」出場には優勝しかない高岡がコンマ01のスタートでスリットからのぞいた。しかし石丸も「自分のスタートを信じるしかない。スリットではいいスタートだと思った」とコンマ03のフルショットで持ちこたえる。他艇を置き去りにして“2人旅”となった1マーク、石丸が完璧なターンで隙を与えず押し切った。差しに構え、引き波に乗った高岡は後退した。

 しっかりした調整力も勝因の一つ。「いいエンジンを引けたことが大きい」。モーターの素性は十分だが、勝負どころで引き出せたのがポイントだった。準優で行き足強化に成功。優勝戦は強伸びの高岡と同じ展示タイムを叩き出し、スリット近辺の上積みがあったからこその逃げだった。

 この優勝でいい形で「ヤングダービー」に行ける。「出場できるのも最後。自分の力を出し切って、優勝を狙いたい」。次世代スターの頂点を狙う。

 ◇石丸 海渡(いしまる・かいと)1993年(平5)6月21日生まれ、愛媛県出身の28歳。香川支部所属の112期として13年5月まるがめ一般戦でデビュー。18年8月まるがめ一般戦で初優勝。通算50優出10V。主な同期は今泉友吾、山崎郡、下寺秀和、中川りな。1メートル64、55キロ。血液型O。

続きを表示

2022年6月17日のニュース