【函館スプリントS】須貝厩舎大攻勢!開幕重賞でプルパレイ&ファーストフォリオで狙う

[ 2022年6月8日 05:30 ]

函館スプリントステークスに出走するプルパレイ
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 今週は3場開催が再開して函館が開幕。過去4度、函館リーディングに輝いた須貝厩舎がいきなり大攻勢を仕掛ける。「第29回函館スプリントS」は2頭がエントリー。ファルコンS勝ちの3歳プルパレイは6F初参戦で新境地を切り開くか。抽選対象ながら良血ファーストフォリオもゲートインがかなえば得意の洋芝で一発がありそうだ。

 ダービー、安田記念が終われば競馬サークルは夏モード。今週、函館サマーシリーズが開幕を迎える。6月の函館は、ヒンヤリとした空気に包まれ、朝晩はまだまだ肌寒さが残っている。暑さが苦手なタイプの競走馬にとっては、絶好の環境で調整できるのが利点だ。

 例年、北海道シリーズに力を入れている須貝厩舎が開幕ダッシュを期して函館スプリントSは2頭出しを予定している。3歳プルパレイは2走前のファルコンSで強襲V。勢いに乗って参戦した前走・NHKマイルCは15着と振るわなかった。振り返れば昨年、朝日杯FSも8着。マイルの敗戦を踏まえ、距離短縮で初の1200メートルへ。中4週で北上となった。北村助手は「重量が52キロになるので(3歳同士の)葵Sではなく、ここを目標にした。ジョッキー(M・デムーロ)は短い距離でも対応できると言ってくれている」と適性を見込んでいる。全休明けの火曜朝は角馬場からWコースを周回。じっくり体をほぐした。「もともとテンションが上がるタイプではない。入厩後の1週間で環境の変化に慣れ、落ち着いている」と笑みを浮かべる。レースに向けては「古馬と初対戦だし、前半の位置取りが鍵になると思う」とポイントを挙げた。

 もう1頭、ファーストフォリオは現時点で5分の1の抽選対象。厳しい確率には違いないが雰囲気はいい。昨夏この舞台のTVh杯2着から札幌の日高Sでオープン入り。昇級後は6着、11着、6着と善戦止まりながら母が05年に日本と米国のオークスを制した名牝シーザリオで力は秘めている。洋芝替わりで一変しても不思議ではない。「滞在競馬は合っている。順調に来ているので抽選を突破してほしい」と願った。

 須貝厩舎は開業2年目の10年から毎年、函館に参戦。11~13年と3年連続、17年と4度、函館リーディングに輝いた。5年ぶりの開催リーディング奪取へ、開幕週は8頭がスタンバイ。「須貝厩舎といえば函館開催。チャンスのある馬がそろっているので楽しみ」と期待を寄せた。トレーナー、スタッフ一丸で臨む、須貝厩舎の熱い夏が幕を開ける。

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2022年6月8日のニュース