【いわき平・G1日本選手権】井上 決勝はバンク熟知の慎太郎から、吉岡 優勝に一番近いのは平原

[ 2022年5月8日 05:00 ]

鬼脚・井上茂徳、F1・吉岡稔真の「競論」
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 【鬼脚・井上茂徳、F1・吉岡稔真の「競論」】

 井上 準決勝を振り返る。9Rは真杉が先行して守沢が番手絶好に。チャンスをモノにできる体調には戻っている。山口もいい位置を取れて仕掛けたけど真杉のペース配分がうまかった。4位入線だったが郡司の失格で3着に繰り上がった。

 吉岡 郡司の失格はもったいなかったですね。準決勝はいずれも見応えあるレースでしたが、少し単調すぎる感じもしました。細切れでギアもカカり過ぎているので、どうしても仕掛けるポイントが遅くなる。もしギアが軽かったら、全体的に早め早めに動くと思うのですが…。

 井上 10Rは逃げた嘉永の3番手を平原が軽く取り切った。そこからも力任せで行くのではなく、全体のカカリ具合や荒井の調子の良さも考慮して直線勝負を選択した。直前9Rのレース内容を参考にしたのかもしれない。

 吉岡 平原はまさに横綱相撲。1番車で後ろ攻めになったのはたまたまらしいですが、嘉永が逃げることを読んでいたような立ち回り。最後も深谷を引き出さないように調整しながら踏み勝った。さすがの判断と対応力。運も味方に付けていると思います。

 井上 11Rは近畿決着。新山、太田、吉田拓と手ごわいメンバーがそろいましたが、それでも力任せのレースで新山との先行争いを選択。新山の後ろが離れていたから、並走になってもヨコに振られるリスクはなかった。脇本にとってはラッキーだった。

 吉岡 大槻は絶対に離れてはいけない場面だった。もし付いて行って2、3回振っていれば脇本の攻撃を食い止められたかもしれない。新山にとってはアンラッキーでした。

 井上 11R決勝。私は(佐藤)慎太郎に本命印。真杉は昨年の京王閣大会で平原を連れて先行できなかった。今年こそと強い気持ちがあるだろう。ただ、相手は脇本と清水だ。平原も2センターまでには踏み込まないと間に合わない。最後は地元バンクを知り尽くした慎太郎が突っ込む。<9>=<2>本線。慎太郎からなら2車単で<9><3>、<9><1>、<9><7>と手広く行ってもいい配当だろう。

 吉岡 僕も真杉の先行とみています。平原が優勝に一番近い。まずは<2><9>。清水の中団捲りがツボにハマれば<3><6>。古性は脇本の番手で昨年のオールスターを勝たせてもらっているし、全日本選抜VですでにGP確定。徹底援護とみる。近畿スジ<8><1>を買うなら折り返しなしで。

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2022年5月8日のニュース