【常滑・G1トコタンキング決定戦】土屋 圧巻トップSで2度目のG1制覇!笑顔で「1着なので100点」

[ 2022年3月31日 05:30 ]

優勝カップを手に笑顔の土屋
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 ボートレースとこなめの開設68周年記念「G1トコタンキング決定戦」優勝戦が30日、第12Rで行われ、1号艇の土屋智則(37=群馬)がコンマ06のトップスタートからイン速攻。17年6月の江戸川周年以来となるG1・2勝目を飾った。これで7月に尼崎で開催されるSGオーシャンCの出場はほぼ確定。今年の目標に掲げているグランプリ出場に向けて大きく前進した。2着は瓜生、3着は柳沢だった。

 コンマ06。圧巻のトップスタート。まるで土屋とボートが一体となったように見えた。完璧なイン逃げで2個目のG1タイトル。「1着なので100点です」。土屋は笑みを浮かべた。

 「もし準優で失敗してなかったら優勝戦で失敗していたかもしれない」。予選トップ通過で臨んだ準優勝戦。1マークでヒヤッとした。極度の緊張で一瞬、手がハンドルから離れた。瓜生の差しを許す絶体絶命の展開。2マークで必死に差し返し、何とか事なきを得た。「1マークのターンは0点」。強烈に自身を戒めた。

 励みとしたのは同期の西山、田中の存在だ。彼らもライバルと戦う前に自分自身と闘っている。最終日、土屋はレース前、ひたすら反省をして過ごした。そしてレース前、心を決めて開き直った。「2日目から仕上がっていた」という複勝率50・7%の34号機を信じてハンドル操作だけに集中。誰にも捲らせず、差させないターンを決めた。

 好調の要因はまず、スタートの切れ味だ。土屋は「メンタル面が強くなった。それ以外の何ものでもない」と断言した。コースにも貪欲になった。今年に入ってからは、勝率が著しく下がる6コースには徹底して出なくなった。「とこなめはデビュー初優勝の地。でも、その後はだいぶ苦手にしていた。今回の優勝で大好きになりました。また10月にここに戻ってきたい」

 10月とは、すなわちダービー。メンタル強化著しい土屋の目の前には年末のグランプリへと続く道が広がっている。

 《次走》優勝した土屋智則、そして平本真之、柳沢一は4月10日からの蒲郡G1オールジャパン竹島特別。松井繁、毒島誠、西山貴浩、篠崎仁志らと相まみえる。茅原悠紀、田中和也、瓜生正義は4月4日からの宮島G1チャンピオンCで寺田祥、中野次郎、桐生順平、永井彪也らと激突する。

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2022年3月31日のニュース