【大阪杯】器用なウインマリリン「好位」から2強撃破へ!6年連続で4角5番手以内が制覇

[ 2022年3月31日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るウインマリリン(撮影・郡司 修)
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 春の新企画「G1展開王」は器用さ抜群のウインマリリンに注目した。阪神の内回り2000メートル。短い直線を見越して、自然と各馬の仕掛けは早くなる。3~4コーナー付近でレースが動き、外回りのような直線一気を決めるのは至難の業だ。大阪杯も6年連続で4コーナー5番手以内の馬が勝利中。逃げ切ったのは昨年レイパパレのみで、基本は好位から粘り込むパターンが多い。

 好位グループに有力どころが集いそうな今年だが、器用さならウインマリリンだ。キャリア全12戦での4コーナー通過順の平均番手は「3・4」。しかも一度も逃げたことがない。序盤からスピードを上げつつ無理な主張はしない。人馬の意思で常に「好位」を確保している。エリザベス女王杯2戦(4、16着)&天皇賞・春(5着)と、阪神内回りで結果は残せていないが、敗因は右肘の状態や距離。コース特性以外のところだ。藤井助手も「凄く器用な競馬ができる馬で、阪神内回りは合っているはず。今は長い距離というよりも2000メートルくらいがいいんじゃないか」と説明した。

 鞍上には約2年ぶりに松岡が戻ってきた。クリノプレミアムで制した先日の中山牝馬S。レース前に「明確な逃げ馬(ロザムール)がいればレースを組み立てやすい」と話していた通り、15番人気の馬を見事にエスコートした。ここもどちらが先頭かは別にしてジャックドールかアフリカンゴールドの1、2番手が濃厚。その後にエフフォーリア、レイパパレ、ウインマリリンなどが続きそうだ。松岡は「エフフォーリアが動くなら付いて行くし、動かないのであれば先に動いて(ジャックドールを)捕まえに行く。G1なので勝ちに行く競馬で乗りたい」とイメージを固めている。細かい作戦を決められるのも、ウインマリリンの器用さ、反応の良さゆえだ。

 後は枠番。松岡が「内、内を通って(ジャックドールの)後ろに」と話せば、藤井助手も「外枠から脚を使いたくないのでスッとインに入りたい」と内枠を熱望。マリリンの重賞3勝(20年フローラS、21年日経賞、オールカマー)はそれぞれ3、4、1番枠。少しの運が味方をすれば、2強撃破の可能性は十分に出てくる。

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2022年3月31日のニュース