【大阪杯】ヒュミドール “G1初挑戦”小手川師手応え「弾む感じ」

[ 2022年3月31日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るヒュミドール(撮影・郡司 修)
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 【G1ドキュメント・美浦=30日】高松宮記念はG1未勝利の騎手が4着まで上位独占。中でも初騎乗の菊沢(キルロード=3着)の好プレーに驚かされた。安直な田井は今週も“G1初挑戦”に高配当の芽があるとにらむ。

 ヒュミドールの小手川師は厩舎開業3年目にして管理馬がG1初出走。緊張しているかと思いきや、「今の一番の悩みはまだプロ野球が開幕しないこと」と大の虎党らしい自虐ジョークで記者を笑わせる余裕あり。「開業早々にヒュミドールのような馬に出合えてうれしいし奇跡。力をつけてきた今、強い馬相手にどういった競馬ができるか。いろんな選択肢がある中でオーナーと相談した上で迷わずG1に行こうと決めた。こういったチャンスをいただけて光栄」。力こぶを作っての参戦だ。

 転厩してくる前はダートで2勝。「最初はダート馬だと思っていた」というが、転厩3戦目で芝に転じると即勝利。「調教を重ねるとダート馬っぽい硬さが消えた。先入観で決めつけないことの大切さを学んだ」。柔軟な起用法が出世につながった。福島記念(2着)、中山記念(6着)と近2走はともに世界のパンサラッサが刻む超ハイペースを経験。G1の厳しい流れにも戸惑うことはないだろう。

 最終追いはWコース単走で5F69秒1~1F12秒0。「1週前に併せ馬でしっかり。日曜には上がりを磨き上げた。今朝は輸送を考慮してバランスを整える程度だったが、弾む感じがいい時のヒュミドールだった」。狙うは下馬評を覆す大逆転勝利。オルフェーヴルとの父子制覇が実現すれば、高松宮記念を上回る高配当も夢ではない。

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2022年3月31日のニュース