【根岸S】2年目琉人の出番!トップウイナーで重賞初挑戦 横山は父子3人だけじゃない

[ 2022年1月28日 05:30 ]

横山琉人
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 横山は横山でも…今週は琉人に注目!!ダート重賞「第36回根岸S」(30日、東京)の出走馬が27日に確定。2年目の横山琉人(19=相沢)がトップウイナー(牡6=鈴木孝)とのコンビで重賞初騎乗初勝利を狙う。前年9勝から、今年は1月だけですでに6勝と“覚醒”の感ある若武者が全力騎乗を誓った。

 関東のリーディング争いは武史(11勝)&和生(9勝)の横山兄弟が首位争い。獲得賞金では先週のAJC杯(キングオブコージ)を勝って、すでに今年重賞2勝の横山典がトップだ。“横山旋風”吹き荒れる22年。注目はこの父子3人だけではない。ここまで関東5位の6勝とスタートダッシュを決めた横山琉人もまた、一気に頭角を現さんとしている。

 ゴーカイ、メルシーエイタイムなど名ジャンパーに騎乗した障害の名手・横山義行元騎手の次男。琉人は「平地ではなく、父が乗る障害のレースばかり見ていました」と幼少期を振り返る。父に憧れ、騎手の世界へ。目標のレースは「父も勝った中山大障害」だが、現在はその父や師匠の相沢師の助言で平地競走に専念して腕を磨いている。

 1年目は9勝。夏場に調教中の落馬で腓骨(ひこつ)を骨折し、戦線離脱も経験した。「昨年以上は必ず勝ちたい」と駆けだした今年は、中央競馬最初のレース(5日の中山1R)を自厩舎ニシノアナで勝利。「あの勝利でいい流れになりました。(騎乗スタイルは)変えていないけど、多く乗せていただいて冷静に周りを見られるようになった」。逃げてよし、差してよし。物おじしない強心臓に、錬磨した騎乗技術が追いつき、結果が出始めた。

 上り調子の鞍上にうれしい一報が届いたのは今週の火曜。根岸S出走トップウイナーの騎乗オファーが舞い込んだ。「鈴木孝志厩舎には競馬学校時代に短期研修でお世話になりました。昨年も新潟と札幌で2つ勝たせていただいて…。そういう縁もあって、重賞に挑戦できるのは本当にうれしい」と初々しく目を輝かせる。急きょのコンビ結成にも、VTRを入念に確認して準備万端。「すんなり先行できれば良さが出る。前々のレースを意識したいです」。近況不振の相棒だが、昨夏のプロキオンSでは14番人気ながら2着に突っ込んだ。19歳の勢いを得たダークホースが波乱を呼ぶ。

 ◇横山 琉人(よこやま・りゅうと)2003年(平15)1月8日生まれ、茨城県出身の19歳。父は横山義行元騎手。21年3月に美浦・相沢厩舎所属でデビューし、同年4月10日の中山1R(ノアファンタジー)でJRA初勝利。通算286戦15勝。目標の騎手は石川裕紀人、武藤雅。特技は卓球。1メートル60、44キロ。血液型はO。

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