【有馬記念】タイトルホルダー 思惑通り上昇カーブ!横山和「いいイメージ」

[ 2021年12月23日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るタイトルホルダー(撮影・郡司 修)
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 タイトルホルダーが想定通りの上昇カーブを描いている。この日、鞍上には1週前に続いて初コンビの横山和。背中から伝わる感触に「勝手に乗り難しいイメージを持っていたけど、またがってみて思った以上に乗りやすかった。逆にいいイメージになりました」と自信をにじませた。

 最終リハはWコースへ。僚馬を15馬身ほど前に置き、折り合い重視の内容。それでも脚力の違いでみるみる差が詰まる。それでいて目標に近づいてもエキサイトする様子はなし。計ったようにウォルフズハウル(5歳2勝クラス)から1馬身遅れてゴールした。ラスト1Fは11秒6の切れ味だった。栗田師は「前に馬を置いて抜かさないようにしてもらった。前半からリズム良く運べていた」と納得の表情だ。

 楽勝の菊花賞後、1カ月間の放牧で心身をリフレッシュ。師は「今まで一番体が増えて戻ってきて、ゆとりがある。落ち着いているし、いい放牧でした」と状態面に自信あり。菊花賞馬の同年有馬記念Vはグレード制導入の84年以降、16年サトノダイヤモンドなど7頭が達成。横山和は「特殊なコース形態だけどタイトルホルダーとなら不安なく臨めると思う」と前を向いた。

 幼少期を中山競馬場近くで過ごした師。父&弟とともに夢の舞台に挑む鞍上。数々の夢を乗せて、2つ目のG1タイトルを目指す。

 《18年以来の3歳Vへ皐月賞馬&菊花賞馬が有力》有馬記念を3歳馬が勝てば18年ブラストワンピース以来、3年ぶりで史上20頭目。今年は4頭が出走を予定している。過去の3歳優勝馬の「レース前のG1級勝ち鞍」をチェックすると、菊花賞が8勝、皐月賞が6勝で、意外にもダービーは3冠で最も少なく4勝止まり。菊花賞馬タイトルホルダー、皐月賞馬エフフォーリアが非常に有力であることが分かる。

 また、3歳ワンツーが決まれば4例目。過去の3例には必ず菊花賞出走馬が絡んでおり、やはりクラシック最終冠を走った経験は貴重だ。ちなみに76年2着テンポイントの鹿戸明騎手とエフフォーリアの鹿戸雄一師は親類にあたる。

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2021年12月23日のニュース