【朝日杯FS】ドウデュース無傷3連勝!武豊が悲願の初V 前人未到JRA・G1完全制覇へ王手

[ 2021年12月19日 15:42 ]

<阪神競馬11R>セリフォス(4番)に半馬身差をつけ朝日杯FSを制したドウデュース(9番)(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 2歳マイル王決定戦「第73回朝日杯フューチュリティステークス」(芝1600メートル)は19日、阪神競馬場で行われ、3番人気のドウデュース(牡2=友道)がデビューから3連勝でG1初制覇。鞍上の武豊騎手(52)は同レース22度目の挑戦にして悲願の初優勝。前人未到のJRA平地G1(24競走)完全制覇へ王手をかけた。なお、1番人気のセリフォス(牡2=中内田)が2着、4番人気のダノンスコーピオン(牡2=安田隆)が3着に入線した。

 勝ったドウデュースは父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ(母の父ヴィンディケーション)の血統。通算成績は3戦3勝。新馬戦(小倉・芝1800メートル)、アイビーS(東京・芝1800メートル)と連勝した勢いそのままに重賞初勝利をG1タイトルで飾った。さらに小倉デビュー馬が朝日杯FSを制したのは、レース史上初の快挙となった。

 鞍上の武は、2019年菊花賞(ワールドプレミア)以来のJRA・G1制覇で通算78勝目。朝日杯FSは22度目の挑戦で悲願の初優勝。「武豊は朝日杯FSを勝てない」という競馬界では有名なジンクスをついに打ち破った。これで現在JRAで実施されている平地G1・24レースのうち、23レースを制覇。前人未到の完全制覇へ残すは「ホープフルS」のみとなった。

 管理する友道師は、天皇賞・春(ワールドプレミア)に続く今年のJRA・G1・2勝目で通算14勝目。朝日杯FSは2018年アドマイヤマーズ以来となる2勝目を手にした。

 ◇武豊騎手 僕自身G1レースを勝つのは久しぶりなので凄くうれしかったです。たまたま人気馬を見ながらのレース運びになって手応え良く直線に行けたので、後は頑張ってくれって感じでした。(最後の直線は)さすがに相手(2着セリフォス)も強い馬ですから、なかなかしぶとかったですけどドウデュースが最後まで一生懸命走ってくれましたね。始めて乗った時から本当にいい馬だなと感じましたし、1戦ずつ強くなってるので、まだまだ強くなると思います。

 ▼朝日杯FS(フューチュリティステークス) 1949年に関東地区における2歳(旧表記3歳)馬のチャンピオン決定戦として「朝日杯3歳ステークス」が創設。2013年まで中山競馬場を舞台に行われていたが、2014年から阪神へ移行。距離については、創設時の芝1100メートルから1959年に芝1200メートルに延長され、1962年以降は現行の芝1600メートルで定着。馬齢表示の国際基準への変更に伴い、2001年に競走名が「朝日杯フューチュリティステークス」に改称。現在のレース名「フューチュリティ」は「未来、将来」の意味。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月19日のニュース