矢野“真価が問われる”JBCへ

[ 2021年10月29日 05:30 ]

矢野貴之
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 【地方からの風】ダート競馬の祭典「JBC」が11月3日に迫った。自身2度目のG1制覇へ、2レースにエントリーして虎視たんたんと狙いを定めているのが矢野貴之(37=大井)だ。

 今年前半はケガでの休養もあって出遅れていたが、気温の上昇とともに勝ち星を増やすと、重賞勝ちも「矢野しか重賞を勝たねー」と仲間のジョッキーが“ヤジ”を飛ばすほどの無双状態に。7月8日のスパーキングレディーカップ(サルサディオーネ)で今年の初勝利を挙げると、9月29日に再びサルサディオーネで日本テレビ盃を制するまで、わずか3カ月で7つのタイトルを奪取した。

 「何でなのか分からないが、いい馬に乗せていただいたのは確か。リズム良く乗れているけど、これからが(騎手として)真価を問われる」と気を引き締める。その勢いを背に挑むG1レース。スプリントは昨年に続く連覇が懸かるサブノジュニア。今年は6戦未勝利と苦しい戦いが続いている。「年齢もあって少しズブくなっている。その分1400メートルに距離が延びるのはいい。それと長距離輸送をしての初コースで、気持ちがピリッとしてくれれば」とジャッジを下した。一方、重賞3連勝と絶好調で挑むのがレディスクラシックのサルサディオーネだ。「右回りがどうかというのはあるが、距離もコースも合っていそう。こっちは戦法が決まっているから」と条件をつけないところに自信がうかがえた。今の金沢は内ラチ沿いを空けて回るトリッキーなコース。「レースビデオなど、たくさん情報を収集して挑みたい。期待を持って行ってきます」。5日後の快挙達成を見届けたい。

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2021年10月29日のニュース