【天皇賞・秋】(1)コントレイル 絶好最内枠!矢作師「枠順に関しては言うことはない」

[ 2021年10月29日 05:30 ]

雲一つ無い秋晴れの下、馬着を脱いで運動するコントレイル
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 豪華メンバーが集った「第164回天皇賞・秋」の枠順が28日、確定。絶好1番枠を射止めたのは昨年の無敗3冠馬コントレイルだ。幾度となく結果を残してきた内枠を追い風に逆襲Vを狙う。G1・5勝グランアレグリアは9番枠から他馬の出方をうかがい、スタートに自信のある3歳馬エフフォーリアは内寄り5番枠から堂々と戦う。3強各馬が申し分ない枠を手にした。

 追い風が吹いた。枠番発表が行われた午後2時すぎ。コントレイルの1枠1番に、報道陣からもオッと声が上がった。内枠に愛された馬だ。これで10走全てで1桁馬番。駆け抜けた無敗3冠ロードは1→5→3番枠だった。東京芝2000メートルはコースレイアウトの関係からも外枠不利。矢作師は最内枠を歓迎した。

 「(枠順が)怖いなあと思う時は外枠から見ていくんだけど、いないなと。決まる前はピンク(8枠)だけが嫌だった。Bコース替わりで内が有利だし、枠順に関しては言うことはないですね」

 今週からBコース替わり。Aコース(最内)から3メートル外に内柵が設置、これで馬場の内側は傷みがカバーされる。ここ5年の結果を見ても、2桁馬番の連対は1頭(16年リアルスティール2着)だけ。白帽がまばゆさを増す。

 大阪杯から中209日での出走、万全の態勢を整えた。1週前のCWコース3頭併せが圧巻の動きだった。僚馬に6馬身半先着した。さすが3冠馬。色濃くなりゆく本格的な競馬シーズンへ、主役が躍動した。矢作師は改めて、前日の最終追い切りを説明した。

 「先週が良すぎた。そこがピークだったかと心配したけど、そんなことはなかった。軽快で柔らかみを失われていないことを確認して、安心しました。弾んでいたね。今回はマイナス体重になりそうだけど、そこはプラス材料ととってもらっていいと思います」

 天皇賞・秋とジャパンC(11月28日、東京)での2走で引退が決まっている。府中の空に、伸びゆく飛行機雲。チャンピオンを決めるにふさわしい舞台、最高の枠からスタートを切る。強い3冠馬のラストストーリーを、目に焼き付けよう。

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2021年10月29日のニュース