【秋華賞】ソダシ95点 どっしり変わらぬ分厚い筋肉

[ 2021年10月12日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

ソダシ
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 芦毛と違って白毛は年を重ねても白くなりません。元々、純白だからです。そんな毛色と同じようにソダシの体つきは3歳秋を迎えても何も変わっていない。2歳時から完成度が極めて高い馬体だからです。相変わらず迫力満点の筋肉。ダートでも頂点に立てると思わせるほどパワフルです。父クロフネ×母の父キングカメハメハの血統を体現する分厚い筋肉が白い衣装に包まれています。

 強い気性も変わっていません。白いメンコの間からカメラマンをにらみつける鋭い目つきは今春のクラシック時と全く同じです。ただし、立ち姿は一変しました。今春は今にも動き出しそうな浮き足だった立ち方でしたが、今回は大地に根を下ろすようにどっしりと四肢を着地させています。牝馬にこんな立ち方はなかなかできない。精神的にゆとりが生まれているのです。

 背中に余裕がないつくりなのでオークスの2400メートルは長かった。今度は札幌記念でも結果を出した2000メートル。首の筋肉もかなり強いため行く気になると抑え込めなくなりますが、落ち着いて走ればこなせる距離です。

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2021年10月12日のニュース