【船橋・日本テレビ盃】サルサディオーネ 重賞6冠目、鋭発から逃げ切り

[ 2021年9月30日 05:30 ]

サルサディオーネ
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 中央交流重賞「第68回日本テレビ盃」(G2)が29日、船橋競馬場で行われた。2番人気のサルサディオーネが逃げ切り優勝、3連勝で6つ目の重賞タイトルを手にした。同馬には「第21回JBCクラシック」(G1、11月3日、金沢)への優先出走権が与えられた。

 「行くしかないですから」。戦前に手綱を取る矢野が話したように、この日もスタートダッシュを決めてけれん味のない逃げを放った。外からスッと切れ込んで向正面に出たときは2馬身後続を離していた。断然人気のクリソベリルがベタマークをするが手応えは衰えない。4コーナーから徐々に仕掛けると逆にクリソの手応えが怪しくなった。直線残り200メートルでは3馬身差のセーフティーリード。最後はダノンファラオに詰め寄られたが半馬身振り切ってゴールした。これまでは「牝馬限定G3」までしかタイトルがなかったがついに「牡馬混合のG2」をつかんだ。

 矢野は「難しいことを考えずリズム良く走らせた。牡馬混合の重賞も獲れてビックリしている。先が楽しみになった」と振り返った。次走は「JBC」と堀師は明言。G1獲りが一気に現実味を帯びてきた。

 ◆サルサディオーネ 父ゴールドアリュール 母サルサクイーン(母の父リンドシェーバー) 牝7歳 大井・堀千亜樹厩舎 馬主・菅原広隆氏 生産者・青森県東北町の荒谷牧場 戦績43戦11勝(南関東24戦7勝) 総獲得賞金2億6152万7000円 重賞は21年スパーキングサマーCに続き6勝目。

 ▼2着ダノンファラオ(横山武)聞いていた通りゲートで駐立が良くなかったのは今後の課題になるかと。

 ▼6着クリソベリル(川田)1年ぶりなのでやはり息がしんどかった。でも(馬が)競馬を楽しんでいる感じだったのはうれしかった。

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2021年9月30日のニュース