野上農相 JRA関係者の不正受給疑惑に「厳正な対応を指示」

[ 2021年2月18日 05:30 ]

 JRAのトレセンで働く調教助手や厩務員らが、国の新型コロナウイルス対策である持続化給付金を不正受給した疑惑を受け、野上浩太郎農相は17日の衆院予算委員会で、JRAに事実関係を把握するよう指示したと明らかにした。同農相は「競馬への信頼を確保するため、不正受給があれば返還させるなど厳正な対応を取るよう指示した」と述べた。農林水産省は競馬法を所管している。委員会にはJRAの後藤正幸理事長も出席し、業界団体の日本調教師会に調査を要請したと説明。「必要な対応を取りたい」と語った。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。

 日本調教師会の橋田満会長は「競馬開催が継続して実施できたこともあり、事業主である調教師に対しては、コロナの影響を最小限にとどめられているとの考えとともに、的確な判断をするよう伝えてきました。至急、実態の究明に努め、厳正な対応を行ってまいりたい」とコメント。手塚貴久関東本部長は「関東では昨年、給付金の申請をしないよう文書で通達しており、美浦の従業員に受給者がいるようなら残念。調教師会としては、今後発表されるであろうJRAからの指導に則して行動していく形になります」と話した。

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2021年2月18日のニュース