【フェブラリーS】オーヴェルニュ 一気4連勝でG1獲りへ!敏腕女性助手 自信の仕上げ1F11秒8

[ 2021年2月18日 05:30 ]

<フェブラリーS>CWコースを単走で追い切るオーヴェルニュ (撮影・亀井 直樹)
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 今年最初のJRA・G1「第38回フェブラリーS」(21日、東京)の最終追い切りが17日、東西トレセンで行われた。前哨戦の東海Sをレースレコードで制したオーヴェルニュ(牡5=西村)はCWコースで豪快リハ。敏腕の女性調教助手が手掛ける新星が、一気4連勝でのG1制覇をもくろむ。関東馬で唯一追い切ったアルクトス(牡6=栗田)は坂路を好時計で駆け上がって絶好調をアピールした。

 オーヴェルニュは目下、3連勝の勢いに加え、重賞の東海Sはレースレコードの決着。既成勢力が幅を利かすダート界に風穴を開けた新星の誕生だった。フェブラリーSは同馬にとって初のG1挑戦だが、立ち位置は脇役以上だ。

 CWコースの最終追いは末を伸ばす内容で6F82秒2~1F11秒8を計時。単走でもスピード感に満ちあふれていた。コメントを発する場に現れたのは同馬を担当する敏腕女史、そう梅内栄子助手だ。

 「坂路では力んでしまうので、今週はCWコースで伸び伸びと走れました。またがった感触も良く、絶好調です」

 歯切れの良さ、イコール好仕上がり。オーヴェルニュはスマートファルコン産駒の重賞初勝利馬で父の全重賞勝利は全て地方交流だったが、こうしてJRA重賞を手にしたことで父親孝行の一面もクローズアップされている。また、梅内助手も元調教師だった父(梅内忍氏)の厩舎を支えた経緯から父親孝行という観点では同じ。かつての担当馬シゲルホームランで札幌&函館の重賞(当時あったセイユウ記念、93~95年)を3連覇したこともある。また、マヤノライジンは11歳まで現役を続け、函館記念は6度参戦した中で10歳(11年)で2着に奮闘したのは“この女性がいてこそ”と話題になったものだ。

 オーヴェルニュでの大舞台に「私自身も3度目のG1挑戦になりますが、チャンスのある馬ですし、胸を借りるつもりでレースに向かいたいですね」と、あねご肌の仕事人は夢の成就に思いをはせていた。

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