“激遅新馬戦”から出世したメジロブライト

[ 2021年1月15日 05:30 ]

99年日経新春杯を制したメジロブライトと河内騎手
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 【競馬人生劇場・平松さとし】11日、中山競馬場で行われた新馬戦。野中悠太郎騎手騎乗のトミケンベレムド(美浦・小西一男厩舎)が勝ったのだが、その勝ち時計はダート1800メートルで2分01秒9。17年にシークエルが勝った新馬戦が2分00秒5だったが、めったに見られない2分台の決着となった。

 今週末に行われる日経新春杯(G2)で、遅い時計の決着というと1999年のそれが思い出される。この年、勝利したのはメジロブライト。勝ち時計は2分31秒4。翌2000年以降、2分30秒以上かかった決着は一度もないことからもいかに遅い時計だったかが分かる。

 当時、メジロブライトに騎乗していたのは河内洋元騎手(現調教師)。コンビを組むようになったのは97年のスポニチ賞ステイヤーズS(G2)からだった。後に河内元騎手に話を伺うと、次のように答えた。

 「勝ちこそしなかったけど3冠レースで好勝負を繰り返していた馬なのでチャンスはあると思いました」

 結果は2着を2秒近く離す大差勝ち。しかし鞍上は小首をかしげたと言う。

 「3600メートルは適性の差が大きく出るので楽勝したといえ、まだ半信半疑でした」

 しかしそれを機に連戦連勝。天皇賞・春も快勝するに至り、考えが変わったと続ける。

 「仕掛けどころなど間違わずに乗ってあげれば強い競馬できっちり走る馬だと分かりました」

 日経新春杯を勝った時は59・5キロのハンデを背負っていたが、天皇賞・春の勝ち馬であることを思えば当然の優勝劇だったのかもしれない。

 一方、今年はG1馬のエントリーはない。例年と違い中京2200メートルでの施行となり、果たしてどのくらいの時計で決着し、それがどの馬に有利に働くのか、そのあたりも考慮して予想検討をしていきたい。

 メジロブライトに話を戻すと、同馬は新馬勝ちをしたエリートだが、その勝ち時計は芝1800メートルで2分01秒6。“破格の”遅さだった。トミケンベレムドにも同様の出世を願いたい。 (フリーライター)

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