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【有馬記念】北村友 クロノと人馬一体 全13戦に騎乗した相棒と初の有馬制し「いいイメージで乗れた」

[ 2020年12月28日 05:30 ]

有馬記念を制した北村友はクロノジェネシスの鞍上で歓喜する

 人馬の絆で接戦をものにした。有馬記念を首差で制したクロノジェネシスの鞍上・北村友一(34)は史上9人目となる有馬記念初騎乗V。デビューから13戦全てで手綱を取ってきたパートナーの力を信じた好騎乗で、JRA・G1・5勝目を挙げた。

 まさに人馬一体の競馬だった。デビューから13戦。誰にも手綱を譲らなかったクロノジェネシスとのコンビで、北村友が宝塚記念に続いて同一年グランプリ制覇を達成した。「今日も自然体で臨めました。スタートは五分に切ってくれた。折り合いもスムーズで、いつものクロノジェネシスでした」。早め先頭から押し切りを狙うフィエールマンを4角で射程圏に入れ、直線で差し切った。

 意外にも北村友はデビュー15年目で、有馬記念は初騎乗。同じ中山芝2500メートルで行われた土曜12RのグレイトフルS(5着)、日曜8Rのグッドラックハンデ(1着)に騎乗して、しっかり予行演習を済ませていた。「昨日も、今日も乗せていただいた。おかげでいいイメージで乗れました」と感謝の弁。有馬記念初騎乗で勝利したのは、昨年のレーンに続いて9人目となった。

 乗り替わりが当たり前の時代。特に外国人騎手が短期免許で来日する昨今では、日本人騎手がG1級の馬とコンビを組み続けることはまれだ。北村友はレースだけでなく、最終追いにも全てまたがった。それだけ丁寧にコミュニケーションを取って、クロノジェネシスとの関係を深めた。戦前、北村友は「この馬のバランス、いいリズムは持っているつもり。それを乱さないようにしたい」と語っていたが、まさに有言実行。4歳での乗り替わりなしでの有馬記念Vは、00年以降ではディープインパクト&武豊(06年)などに次いでわずか4例目。歴史に残る名コンビと言っていい。

 今年は騎乗停止などがあり、勝ち星が伸び悩んだ。宝塚記念優勝後も「上半期の勝ち星が少なかった。歯がゆい思いをしていた」とコメント。だが最後は固い絆で結ばれたパートナーと最高の形で締めくくった。「いい締めくくりができた。来年は年明けからいいスタートを切りたい」。現役最強牝馬となったクロノジェネシス。そのパートナーとしてふさわしい男になるために――。北村友はさらなる飛躍を誓った。

 ◇北村 友一(きたむら・ゆういち)1986年(昭61)10月3日生まれ、滋賀県出身の34歳。06年3月4日ソリッドスウィートで初騎乗。同3月19日ゴッドヘイローで初勝利。JRA通算9297戦791勝(重賞25勝)。1メートル64、51キロ。血液型A。

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