【中山大障害】メイショウダッサイ 森一とともにG1初V!鞍上歓喜「頑張ってくれてありがと~」

[ 2020年12月27日 05:30 ]

中山大障害を制した森一騎乗のメイショウダッサイ(右)(撮影・西川祐介)
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 暮れの名物「第143回中山大障害」は1番人気メイショウダッサイ(牡7=飯田祐)がV。森一馬(27)とともにJ・G1初制覇を決めた。

 入場制限がかかり、発声応援も禁止の中山。例年のような迫力はないが、飛越のたびに今年も気持ちを込めた拍手が起こった。メイショウダッサイは、そんな声なき応援に背を押された。鞍上の森一は、すがすがしい表情で人馬のG1初制覇を喜んだ。「勝った時は“ダッサイ、頑張ってくれてありがとう!”という気持ちでした。僕は乗っかっているだけでした」

 好スタートから好位を追走。軽やかに障害を飛び越えた。抜群の手応えで逃げたケンホファヴァルトとは差があったが「最後の障害を飛んだ時、前の馬はかわせるかなと思った」と森一。直線はあえて馬体を併せず離れた外へ。一気に差を詰めて、最後は1馬身3/4突き放した。20年の障害リーディングも確定させた鞍上は「経験を積んで力をつけている。関係者がしっかり仕上げてくれていました」と笑顔で話した。

 感無量の様子だったのは飯田祐師。「一番大きい舞台で勝てたのがうれしい。なかなか出走させるだけでも大変なので…」。2走前(中山グランドジャンプ2着)はオジュウチョウサンの前に完敗。だが、その王者は脚元の不安で不在だった。「あれほどの馬でも故障があれば出られない。ダッサイも、とにかく無事にいって、また元気な姿で(オジュウと)一緒に走れれば」。リベンジマッチは大きな勲章を胸に堂々と戦う。

 ◆メイショウダッサイ 父スズカマンボ 母スズカブルーム(母の父スキャターザゴールド)13年4月8日生まれ 牡7歳 栗東・飯田祐厩舎所属 馬主・松本好雄氏 生産者・北海道新ひだか町のグランド牧場 戦績34戦8勝(うち障害15戦7勝、重賞3勝) 総獲得賞金2億7737万2000円。馬名の由来は冠名+獺祭(だっさい)。

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2020年12月27日のニュース