【富山・開設記念】稲垣 京都の絆V!「まさかの先行」村上に感謝の番手まくり

[ 2020年8月3日 05:30 ]

<富山>優勝した稲垣はマスコットのライちゃんと2ショット
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 稲垣裕之(86期)が番手からまくって優勝。16年9月の向日町記念以来となるG3・7度目の制覇となった。

 レースは松岡がスタートを決め松岡―村田―吉田―村上―稲垣―元砂―椎木尾で周回。青板から元砂―椎木尾で上昇し、その動きに村上―稲垣が乗る。単騎の吉田も追走し5番手を確保。打鐘で元砂が緩めていたところを、3番手から村上―稲垣がカマして主導権を握る。最終1C3番手から元砂が踏み上げると、バックで稲垣が番手から発進。その外を5番手から吉田が踏むも不発に終わる。稲垣が、切り替えて追走した椎木尾を振り切る。松岡は最後追い込むも3着。

 これが京都の絆だ。稲垣―村上博。この並びが競輪ファンの固定観念だった。それをぶち壊すべく、村上が志願の前回り。選んだ作戦は先行だった。「(村上は)冷静な運びだった。まさか先行してくれるとは思わなかったが、さすがでした」と後輩を称えた。勝負どころでは近畿同士のがっぷり四つ。「メンバーを見て近畿6車でやりづらいなと思ったけど、割り切って力勝負した。(元砂が)外に見えたので前に踏ませてもらいました」と振り返った。

 次は全国斡旋となるG1オールスター。「いい弾みがついた」と勢いづく。次は京都、近畿の絆を全国の猛者相手に見せる。

 ◆次走 優勝の稲垣裕之、3着の松岡健介はオールスター(名古屋、12~16日)、2着の椎木尾拓哉は函館G3(7~10日)。

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2020年8月3日のニュース