【七夕賞】福永、ブラヴァスでJRA重賞全10場制覇だ!史上6人目の快挙へ

[ 2020年7月10日 05:30 ]

福永祐一
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 福永祐一(43)が史上6人目となるJRA全10場重賞制覇を懸けて、福島の「第56回七夕賞」(12日)に参戦する。コンビを組むのはブラヴァス。13、14年にG1ヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナを母に持つ良血だ。コントレイルで今春のクラシック2冠を無敗で制した名手が、新たな勲章を手にするか。

 コントレイルとのコンビでダービー2勝目を挙げた福永が、1年ぶりに福島に戻ってくる。日曜の七夕賞は良血ブラヴァスとのコンビで参戦。勝てば、史上6人目のJRA全10場重賞制覇となるが、鞍上はベテランらしく自然体で挑む。

 「誰も達成していない記録じゃないし、取り立ててどうというわけではない。福島に行く機会は少ないけど、チャンスのある馬で行けるので良かった」

 11年札幌記念(トーセンジョーダン)を勝ち、10場制覇に王手をかけた。これまで福島の重賞は6回騎乗して、3着2回が最高。昨年の七夕賞はタニノフランケルに騎乗し、6着に敗れた。今年の相棒とは4走前(近江特別2着)以来のコンビ。13、14年ヴィクトリアマイルを連覇した母ヴィルシーナにも騎乗経験(新馬V、14年宝塚記念3着など)がある鞍上は「前回乗った時はまだバランスは整ってなかったが、(母に)似ているところはあるかな」と振り返った。

 鞍上が騎乗したあと、連勝でオープン入り。管理する友道師は「今年の春先に障害練習を行って、走るフォームが変わってきた。今までは前のめりに走っていたが、体が起きてゆったり走れるようになったね。障害も上手だよ(笑い)」と充実ぶりに目を細める。

 重賞初挑戦だった新潟大賞典も4着に好走。前残りの展開でも直線はよく追い上げた。指揮官は「この馬らしい伸びを見せていたし初重賞にしては内容も良かった」と評価。初めての福島について「小回りでもいいと思うし、パワータイプなので馬場は渋っても対応できる」と期待を寄せた。

 福永は2年前、友道厩舎が管理するワグネリアンで悲願のダービー制覇を飾った。“相性のいい”タッグで新たな勲章を手にするか。

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