【宝塚記念】クロノジェネシス、雪辱へ炎の併せ馬でラスト11秒8 北村友「リズム良く走れていた」

[ 2020年6月25日 05:30 ]

北村友騎手を背に3頭併せで追い切るクロノジェネシス(左)(撮影・亀井 直樹)
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 まるで実戦だ。ジョッキー同士の併せ馬。北村友がまたがったクロノジェネシスはルメール騎乗ステラリア(2歳未勝利)を5馬身追走。折り合いをつけながら追いかけた。直線は最内へ。馬なりのまま差を詰めると、先導したヒンドゥタイムズ(4歳オープン)に楽々と併入、中のステラリアには首差まで迫ったところでフィニッシュ。ラスト1Fは11秒8だった。

 北村友は満足げだ。「ずっと乗せてもらっているが、いい時のクロノジェネシスだった。精神的にも落ち着いていたし、リズム良く走れていた」。前走の大阪杯はエリザベス女王杯に続き、2度目の対戦だったラッキーライラックに敗れて2着。ライバル牝馬に連敗したが斉藤崇師は「着差は詰めている(0秒3差→タイム差なし)。成長を実感できた」と力を込めた。デビューからコンビを組み続ける北村友も「負けて悔しかったが内容としては良かったと思う」とリベンジに燃える。

 レース間隔が詰まると体が減る傾向にあるが、今回は中11週とゆったり。これまで中8週以上の間隔で出走したレースは3戦全勝と負けていない。指揮官は「間隔を取ったことでカッカするところもなく調整できた。落ち着きが出てカイバ食いの良さにつながっている」と充実ぶりに目を細める。

 芝2200メートルも2走前の京都記念Vでクリア済み。週末は雨予報も出ているが、やや重&重馬場では3戦3勝。北村友も「道悪はマイナスにはならない」。デビューからコンビを組み続ける人馬の固い絆で昨年の秋華賞以来のG1制覇に挑む。

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2020年6月25日のニュース