【馬券顛末記】雨がディープ産駒を苦しめた

[ 2020年4月12日 17:31 ]

<阪神11R・桜花賞>4コーナーを周る(左から)スマイルカナ、レシステンシア(右端が1着のデアリングタクト(撮影・奥 調)
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 ここまでの道悪になるとは、印を打った木曜日の時点では全く想像できなかった。良馬場以外での桜花賞はレーヌミノルが勝った17年以来、3年ぶり。そして重馬場か不良馬場での開催となると、キョウエイマーチが逃げ切った97年(不良馬場)以来、実に23年ぶりだった。その前はアグネスフローラが制した90年(重馬場)だから、10年に一度あるかないかの出来事だったと言えるだろう。

 この大雨に苦しんだのが、6頭が出走していたディープインパクト産駒だった。3番人気のサンクテュエールは6着、4番人気のリアアメリアは10着。伏兵9番人気のスマイルカナが3着に粘り込んだものの、存在感を見せることはできなかった。

 実はディープインパクト産駒の芝成績を見ると、良馬場から不良馬場まで大きな差はない。ただ、G1になると話は別だ。きょうの桜花賞を含め、芝のG1におけるディープインパクト産駒の馬場状態別成績は以下のようになる。

  良 【47・44・37・345】
 やや重【4・2・8・43】
  重 【0・4・3・13】
 不 良【0・1・1・25】

 実は重馬場と不良馬場では一度も勝ったことはないのだ。そう考えると、きょうの桜花賞の厳しい結果も納得。今後、このデータをG1が道悪となった時に生かすとともに、桜花賞で凡走したディープインパクト産駒の次走での巻き返しに期待したい。(岡崎 淳)

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2020年4月12日のニュース