【ニュージーランドT】ルフトシュトローム 切れ切れ無傷3連勝!

[ 2020年4月12日 05:30 ]

ニュージーランドトロフィーを制したルフトシュトローム(手前)=撮影・郡司 修
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 3歳馬による「第38回ニュージーランドトロフィー」が11日に中山競馬場で行われ、2番人気のルフトシュトロームが無傷の3連勝で重賞初制覇。2着シーズンズギフト、3着ウイングレイテストと共にNHKマイルC(5月10日、東京)の優先出走権を手にした。

 疾風のごとき末脚だった。「前残りのレースが続いていたので、先生(堀師)にはある程度前めにつけるように言われていた」と石橋。だがスタートでやや遅れたルフトシュトロームは、いつもより後方からレースを進めざるを得なかった。4角では10番手。前に馬の壁があったため、外に出そうと左隣にいたウイングレイテストをはじき飛ばして進路を確保。そこから抜群の切れ味を見せて瞬時に先行勢を差し切った。

 石橋は「ゲートをゆっくり出たけどそのあと少し流れたので、慌てなければ大丈夫だと思った。4コーナーの手応えは良かったし、前も止まると思った」と涼しい顔。これでルフトシュトロームはデビューから無傷の3連勝で重賞初制覇。石橋は先週のダービー卿チャレンジトロフィー(クルーガー)に続いて、2週連続の重賞制覇となった。

 NHKマイルCの優先出走権をゲット。同厩舎には昨年の朝日杯FSの覇者サリオスがいるだけに出否は流動的だが、素質馬の宝庫・堀厩舎から新たなスター候補が現れたのは確か。ドイツ語で「気流」の意の名を与えられたキンシャサノキセキ産駒が、上昇気流に乗ったのは間違いない。

 ◆ルフトシュトローム 父キンシャサノキセキ 母ハワイアンウインド(母の父キングカメハメハ)牡3歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・㈲サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦3勝 総獲得賞金6844万8000円。

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2020年4月12日のニュース