【大阪杯】“V王道ローテ”ソルタスに注目!金鯱賞2着から巻き返す
さまざまな切り口から過去の激走馬を分析し、勝ち馬、穴馬をあぶり出す「G1データMAX」。G1になって4回目を迎えた「第64回大阪杯」を盛り上げるのはどの馬か!?阪神競馬場が改修された07年以降、過去13年の大阪杯のデータを基に検証した。
≪金鯱賞組要注目≫(1)前走 有馬記念からの直行組が【4・2・3・12】で勝ち数は最多。17年のG1昇格後初の勝ち馬キタサンブラックは有馬記念2着からの臨戦だった。他に07年メイショウサムソン、08年ダイワスカーレット、15年ラキシスが該当。ただ今年のメンバーに前走・有馬記念組はいない。続くのは中山記念の【3・3・1・16】(勝ち馬は09年ドリームジャーニー、10年テイエムアンコール、16年アンビシャス)。今年は1、2着のダノンキングリー、ラッキーライラックがエントリー。
ただG1昇格後の最近3年は明らかに傾向が変わった。近2年の勝ち馬、18年スワーヴリチャード、19年アルアインがステップレースに選択したのが金鯱賞。17年の2、3着ステファノス、ヤマカツエースも同レースから挑んでおり、【2・1・1・11】の戦績。大阪杯がG2時代に同レースをステップに、馬券に絡んだ馬はいなかったのだ。これは大阪杯のG1昇格に伴い、金鯱賞の開催時期が11~12月から3月に変更され、大阪杯のステップレースとしての位置づけになったためだ。今年は2着サトノソルタス、10着ロードマイウェイが参戦。要注目だ!
≪多い2着馬逆襲≫(2)前走着順 意外にも前走から連勝で大阪杯を制したのは、18年スワーヴリチャード1頭のみ。【1・2・5・18】でほとんどの馬が前走からの巻き返しVだ。目を引くのは前走2着馬の【7・1・1・17】。08年ダイワスカーレット、09年ドリームジャーニー、10年テイエムアンコール、12年ショウナンマイティ、13年オルフェーヴル、16年アンビシャス、17年キタサンブラックが前走2着から雪辱を果たした。今年は中山記念2着ラッキーライラック、金鯱賞2着サトノソルタスが当てはまる。
以下、前走3着【1・3・2・14】(ジナンボー、ステイフーリッシュ、ワグネリアン)、4着【1・1・2・12】(マカヒキ)、5着【2・4・1・7】(該当なし)の戦績。8着以下は【0・0・1・45】で、馬券に絡んだのは07年3着のメイショウオウテ(前走は中山記念12着)のみ。前走10着のロードマイウェイの巻き返しは苦しいか。
≪6番人気狙い目≫(3)世代・人気 4歳馬が【7・4・5・26】、5歳馬が【5・5・3・34】と拮抗(きっこう)している。6歳の勝ち馬は10年テイエムアンコールのみで【1・3・5・32】、7歳以上は【0・1・0・28】。高齢馬は苦戦必至。ちなみにG1昇格後では4歳馬が【1・1・2・11】、5歳馬が【2・1・1・13】。4歳VS5歳はほぼ互角といえる。
人気をチェックすると、1番人気が強く【6・3・2・2】。勝率46%、連対率69%と信頼度は高い。以下2番人気【2・3・2・6】、3番人気【1・0・1・11】、4番人気【1・0・5・7】、5番人気【0・1・1・11】。なぜか6番人気が【2・2・1・8】と活躍。勝ち馬は10年テイエムアンコール、12年ショウナンマイティ。7番人気以下は【1・4・1・80】だが、勝ち馬は昨年のアルアイン。17年皐月賞馬が9番人気の低評価を覆して勝った。
≪ディープ産駒◎≫(4)種牡馬 現代競馬の根幹となる芝2000メートルで行われるだけに、種牡馬リーディングトップのディープインパクト産駒がやはり強い。【4・2・3・13】で勝ち馬は14年キズナ、15年ラキシス、16年アンビシャス、19年アルアイン。今年もカデナ、サトノソルタス、ジナンボー、ダノンキングリー、マカヒキ、ワグネリアンがエントリーしている。
不思議なことにキングカメハメハ産駒が1頭も勝っていない。【0・0・1・14】で、馬券に絡んだのも17年3着のヤマカツエースのみ。07年以降の阪神芝2000メートル全レースのデータでは33勝を挙げ、ディープインパクト(62勝)に次ぐ勝ち星を挙げているだけに、大阪杯と相性が悪いとしか言いようがない。今年はレッドジェニアルが出走するが、苦戦必至か?
☆結論 前走2着からの巻き返しVが多いというデータを重視したい。該当するのはサトノソルタス、ラッキーライラックの5歳馬2頭。また、G1昇格後は毎年、金鯱賞をステップにした馬が上位に入っている点は無視できない。種牡馬データの後押しもあるサトノソルタスを本命視する。当日6番人気だったら、さらに信頼度は上がる。G1初挑戦初戴冠に期待。相手はクロノジェネシス、ダノンキングリー、ブラストワンピース、ラッキーライラック、ワグネリアン。馬券はサトノソルタスの1着固定で3連単20点。
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