【ばんえい記念】マサル連勝31で止まった…オレノココロの3着

[ 2020年3月22日 05:30 ]

ホクショウマサル(左)と競い合うオレノココロ(右)(撮影・高橋茂夫)
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 ばんえい競馬の最強馬決定戦「第52回ばんえい記念」(1着賞金1000万円)は21日、帯広競馬場で行われ、31連勝中のホクショウマサル(牡9、坂本)が3着に沈み、18年7月からの連勝記録が途切れた。負担1トンの最重量レースに初参戦したが、単勝2・1倍の1番人気に応えることができなかった。2番人気のオレノココロ(牡10、槻舘)が2年ぶり3度目の制覇となった。

 連勝街道を突き進んできた“令和の怪物”ホクショウマサルが敗れた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、初の無観客で行われたばんえい記念。スタンドからの歓声やため息はなく、静かに快進撃の幕は下りた。

 人馬ともに連勝のプレッシャーと闘い続けてきた。阿部武臣騎手(47)は「いつかは負ける時が来る。ホッとしている」と心境を吐露。「普通のレースではなく、最後の大一番に挑戦して負けた。これから新たに進みたい」と前を向いた。

 最高峰のレースに初挑戦。阿部は「調子もいいし、年齢的にも9歳。使いどころ」と説明した。レースは第1障害を7頭中6番手でクリア。続く第2障害でも「予測はしていたが、返事(反応)が重くなった」と苦戦した。ゴールまで残り20メートルで一度は2番手に出たが、止まってオレノココロなどに抜かれて3着入線。「力は出し切った。仕方ないですね」と振り返った。

 試練を乗り越え、スターホースとなった。13年5月にデビューし、14年にはイレネー記念やばんえいダービーを制し、世代トップの座を手にした。だが5歳時に喘鳴(ぜんめい)症(喉鳴り)を患い、2年5カ月の療養。18年7月に復帰し、一度も負けず連勝街道を突き進んだ。19年2月にはサカノタイソンを抜くばんえい新記録の20連勝。今年1月には30連勝とし、00年11月にドージマファイターが宇都宮競馬場で達成した29連勝の地方競馬記録(73年4月以降の記録)を20年ぶりに塗り替えた。

 2歳時から手綱を取った阿部は「よくここまで復活し、よく育ってくれた」と愛馬をねぎらう。「(記録から)解放され、これからは気楽にレースできる」と新たな進撃を誓った。

 【オレノココロ3度目の制覇】単勝2番人気のオレノココロが17、18年に続く3度目のばんえい記念制覇を果たした。鈴木恵介騎手は勝利インタビューで「ホッとしているし、うれしい。力は凄い」と笑みを浮かべた。昨年は夏場に調子を落とし、「暑さがこたえ、立ち直ってくるのに時間がかかった。苦労した年だった」。前々走の1日のチャンピオンカップ(2着)から状態が良化したという。オレノココロを管理する槻舘師は昨年のセンゴクエースを含め、ばんえい記念4連覇。2年連続の管理馬ワンツーフィニッシュとなった。

 ◆オレノココロ 父ウンカイ 母富士姫(母の父クリフジ) 牡10歳 調教師・槻舘重人 馬主・大森勝広 生産牧場・六車寛子(士幌町) 戦績157戦48勝(うち重賞24勝) 主な勝ち鞍・ばんえい記念(17、18、20年)、旭川記念(17、18、19年)、帯広記念(19年) 総獲得賞金6679万6000円

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