【京都新馬戦】ビルゴ弔い白星デビュー!武豊 アドマイヤとの11年ぶりタッグに「緊張した」

[ 2020年1月20日 05:30 ]

<京都6R新馬戦>フアナ(右)に3/4馬身差をつけデビュー戦で勝利のアドマイヤビルゴ(撮影・奥 調)
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 6億円ホースの物語が始まった。19日の京都6R(芝1800メートル)で武豊(50)騎乗の1番人気アドマイヤビルゴ(牡=友道、父ディープインパクト)が好位から鋭く抜け出して新馬勝ち。17年セレクトセールで故・近藤利一氏が史上2位の6億2640万円(税込み)で落札した期待馬を11年ぶりに“アドマイヤ”とコンビを組んだ武豊がVへと導いた。夢のダービーへ、大きな一歩を踏み出した。 レース結果

 「それっ、豊頑張れ!」。亡きオーナーが懸命に背中を押しているようだった。直線、外から脚を伸ばしたアドマイヤビルゴ。残り200メートルで先頭に立つが、内からフアナ、外からフィニステールが迫って、突き放すにはいたらない。それでも懸命に踏ん張った。最後は3/4馬身差。馬上で武豊は納得の表情を浮かべた。

 「これだけの馬だから緊張した」。神妙な表情で語った。「アドマイヤ」への騎乗は09年12月5日(阪神=ゴールデンスパーT5着=アドマイヤミリオン、抽選で決定)以来11年ぶり。依頼での騎乗となると07年5月13日(東京=ヴィクトリアマイル7着=アドマイヤキッス)までさかのぼる。白星となれば07年3月4日(中山=弥生賞=アドマイヤオーラ)以来13年ぶりだ。「強かった。未完成だが素質を感じる。ディープインパクト産駒らしいバネがあって背中もいい」。アドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴなどで何度も袖を通した勝負服は11年ぶりでもよく似合った。

 昨年11月17日にがんのため77歳で亡くなった近藤オーナー。生前、アドマイヤビルゴのデビューに関して友道師にこう語った。「豊に乗せてくれ。ディープに乗ったことがあるのは豊だけだから」。妻の旬子氏に名義は移ったが願い通りに手綱は武豊に託された。「身震いしました。何とか結果に結びつけたい」。鞍上は本紙のコラムに思いを語り、勝ってみせた。

 友道師は語った。「落ち着いていて理想的な競馬だった。近藤利一オーナーが凄く気に入られていた馬で旬子オーナーが初勝利を飾った。まだまだ良くなっていく。次は決めていないがダービー(5月31日、東京)には出したい」。17年セレクトセールで史上2位となる6億2640万円(税込み)の値がついたアドマイヤビルゴ。ビルゴとは「おとめ座」で9月1日生まれの亡きオーナーの星座。とっておきの馬名だ。

 一代で事業を起こし、馬主としてダービーも制したほどの巨人が最後に願った豊との夢。それはダービーへと続いている。

 ◆アドマイヤビルゴ 父ディープインパクト 母イルーシヴウェーヴ(母の父イルーシヴシティ)牡3歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・近藤旬子氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績1戦1勝 総獲得賞金600万円。

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