【京成杯】ブラック大外一気!吉田豊 絆でつかんだ3年ぶり重賞V

[ 2020年1月20日 05:30 ]

<京成杯>1番人気のスカイグルーヴ(左)を外から豪快に差し切ったクリスタルブラック(撮影・村上 大輔)
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 「第60回京成杯」が19日、中山競馬場で行われ、キズナの初年度産駒、7番人気クリスタルブラックが大外から豪快に追い込み、デビュー2連勝。皐月賞(4月19日、中山)に名乗りを上げた。吉田豊(44)は17年中山金杯(ツクバアズマオー)以来3年ぶりの重賞勝ち。高橋文雅師(47)は開業9年目での重賞初制覇となった。京都競馬場の「第67回日経新春杯」は2番人気モズベッロが初重賞Vを飾った。 レース結果

 万感胸に迫る思いで表彰台に並んだ兄弟弟子に冬の西日が優しく降り注ぐ。大久保洋吉厩舎時代の兄弟子・高橋文師が右手を伸ばす。吉田豊は黙って強く握り返した。兄弟子が育てるクリスタルブラックで17年中山金杯以来3年ぶり、19年3月の復帰後初の重賞制覇だ。

 「いろいろ乗せてもらっても結果を出せなくて…。特に大久保一門の戸田先生、高橋文先生、尾関先生には可愛がってもらっている。その管理馬で勝てて良かった」。17年12月の落馬事故で頸椎(けいつい)骨折。1年余のリハビリを乗り越えて復帰を果たした吉田豊を支援したのは引退した大久保洋師の3人の後継調教師だった。自らも重賞初優勝を飾った高橋文師は「豊で勝てたのが一番うれしい。なかなか結果が出なかったが、やっといい馬に巡り合えた」と弟弟子の復活Vに目頭を熱くした。

 キャリア1戦。まだ青くささが残るキズナ産駒の末脚を引き出した。1~2コーナーではやる気持ちを懸命になだめ、4角ではためらわずに大外に持ち出した。先に抜け出したスカイグルーヴをゴール前で半馬身ねじ伏せた。「内の馬場が傷んでいたので外に出したが、まさか届くとは…。まだ体が緩いのに凄い末脚。大きいところを目指したい」(吉田豊)

 実は高橋文師は出馬投票の16日まで出否を迷っていた。「気性が若くてコントロールしづらいし体も未完成。脚元も強くないし背中なんて真っ平ら。(レースを)無駄打ちしたくないので出走を先に延ばそうかとも思った」。今後は未定だが皐月賞直行の可能性もある。伸びしろ満載。青くさくても兄弟弟子の絆でクラシックの登竜門をくぐった一級のキズナ産駒に冬の西日が優しく降り注いだ。

 ◆クリスタルブラック 父キズナ 母アッシュケーク(母の父タイキシャトル)牡3歳 美浦・高橋文厩舎所属 馬主・岡田勇氏 生産者・北海道新冠町の大狩部牧場 戦績2戦2勝 総獲得賞金4545万5000円。

 ▼大久保洋吉元調教師 (吉田)豊には電話で「良かったな」と伝えたよ。1年以上休養したけど焦らずに一生懸命やってきたものな。高橋の馬(クリスタルブラック)はこの勝ち方なら本物。でも、本当の勝負はこれからだぞ。

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