【有馬記念】リチャード 軽めで充電完了!坂路伸び伸び「馬体完成」

[ 2019年12月19日 05:30 ]

<有馬記念>軽め調教で調整したスワーヴリチャード
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 調教を見た多くの人の第一声は「あまりにも軽い」。だが、これでいいのだ。スワーヴリチャードは前走から最終追いを坂路にチェンジ。鞍上のマーフィーがアクションを起こすことはなく、馬任せの運びで4F58秒2~1F13秒2。マーフィーは思いをストレートにぶつけた。

 「状態を感じるだけでいい。時計が遅くて心配している人もいると思うけど、いい精神状態です。これ以上ない状態だと感じているので問題ありません」

 1週前追い切りは坂路で4F50秒1の自己ベストで僚馬を大差ぶっちぎり。この時点で出来上がっているので、もう味付け程度で十分。庄野師も状態面に自信を持つ。

 「先週の段階でかなり仕上がっていました。ジョッキーには最初ゆっくり入ってもらって、あとは感覚に任せた。状態としては今までで一番いいのではないかと思う。5歳の秋を迎え、馬体も完成してきました」

 昭和の時代、いや平成だって秋は天皇賞からジャパンC、有馬記念へ。スターホースに許された“王道ローテ”だった。それが令和の足音が聞こえ、休み明けぶっつけでG1を勝つ新しい時代を迎えようとしている。気づけばジャパンC、有馬記念の連勝は06年ディープインパクトから遠ざかる。そんな歴史の歯車を戻そうと、英国の若き天才ジョッキーが立ち上がる。

 「ジャパンCはいい枠を引けたし、幸運な部分もあった。有馬記念は世界的にも有名で、国際的な評価も高いビッグレース。勝ちたいですね」

 “LOVEジャパン”なマーフィーが完熟の5歳馬をスターダムへと導く。

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2019年12月19日のニュース