【有馬記念】ノーザンF天栄・木実谷場長 全力娘アーモンドを成長させた放牧先での日課

[ 2019年12月19日 05:30 ]

アーモンドアイ7冠へ「ONE TEAM」

ノーザンファーム天栄の木実谷場長
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 レースは常に全力。競走直後に脚元がふらつき、呼吸が乱れる症状も。そんな全力娘アーモンドアイはレース後、決まってノーザンファーム天栄(福島)へ向かう。慣れ親しんだ放牧先で激走の疲れを癒やすためだ。天栄での日課は朝調教後の“昼の散歩”。同ファームの木実谷(きみや)雄太場長(39)は「適度な運動が体力強化につながる」と話す。乗り運動に加え、引き運動でもコツコツとタフさを磨いてきた。

 2歳時の印象は「別格ではなかった」というが、年齢を重ね心身ともに成長。今では現役最強馬となった。「性格も徐々に大人に。扱いやすい馬になりました」と目を細める。

 有馬に向けては「見た目からは影響を感じませんが、アクシデントがあったのも事実。克服すべき条件は多いですが頑張ってほしい」とエールを送る。ただ、同じく天栄を利用するアエロリット、レイデオロは引退レース。フィエールマンも出走する。「どういう気持ちになるかは当日にならないと分からない。とにかく全馬、無事に走り終えてほしいです」。柔和な笑顔に、成長を見守ってきた親心がにじんでいた。

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2019年12月19日のニュース